ガウディスキン デュアルレチノシリーズは、今話題の美容成分であるレチノールが配合されたクリームで3種類あります。
・ガウディスキン デュアルレチノプラス:レチノール高濃度
・ガウディスキン デュアルレチノライト:レチノール中濃度
・ガウディスキン デュアルレチノエクストラライト:レチノール低濃度
これらのガウディスキン デュアルレチノシリーズは「どのような効果が期待できるの?」「他社のレチノール製品と何が違うの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
今回は、ガウディスキン デュアルレチノシリーズに期待できる効果やメリット・デメリット、他社製品との違いについて詳しく解説します。
ガウディスキン デュアルレチノシリーズとは?
ガウディスキンは、日本人の肌に合うように開発された日本人のためのスキンケアブランドです。ガウディスキンにはいくつかありますが、なかでもデュアルレチノシリーズは特にこだわりをもって作られています。
攻めと守りのダブルレチノールを配合
ガウディスキン デュアルレチノプラスには、攻めの役割をもつ「ピュアレチノール」と、守りの役割をもつ「パルミチン酸レチノール」の2種類が配合されています。ひとくちにレチノールと言っても、種類によって役割が異なるのです。
ピュアレチノールは、純粋レチノールやレチノールとも呼ばれており、表皮ヒアルロン酸の産生を促したり角質層の水分量を増やしたりする働きがあります。
パルミチン酸レチノールは、ピュアレチノールの安定性を高めた成分です。ピュアレチノールよりも刺激が少なく、肌荒れを予防したり角化細胞の増殖を促進したりする働きがあります。
日本人の肌に馴染みやすい高濃度レチノールを採用
海外製のレチノール製品は、濃度が高く効果も期待しやすいのですが、界面活性剤なども使用されており日本人の肌には合いにくいというデメリットがありました。ガウディスキン デュアルレチノシリーズは、高濃度のレチノールを配合しながらA反応が出にくいよう、日本人の肌質に合わせた処方になっています。
ガウディスキン デュアルレチノシリーズに期待できる効果
ガウディスキン デュアルレチノシリーズは、年齢サインが気になってきた方のスキンケアにぴったりのアイテムです。高濃度のレチノールを配合されているので、本格的なエイジングケアを行えます。
肌にハリを与える
レチノールには、線維芽細胞を活性化してコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す働きがあります。コラーゲンは肌のハリを支える土台となる成分です。年齢とともにコラーゲンは減少し、次第にシワやたるみが目立つようになります。
ヒアルロン酸はわずか1gで6リットルもの水分を抱え込めるほどの保水力をもつ成分です。柱のような役割をもつコラーゲンを支えるような形で存在しています。
皮脂分泌をコントロールする
レチノールは、皮脂が過剰に分泌されないようにコントロールする働きをもっています。皮脂は肌を保護するために必要な成分です。
しかし、過剰に分泌されると毛穴が詰まったりニキビができたりする原因となります。レチノールは皮脂の過剰分泌を抑えてくれるため、開き毛穴や黒ずみ毛穴、ニキビの予防に効果的です。
シミを予防する
レチノールには、肌のターンオーバーを促す働きがあります。そのため、シミの予防も可能です。健康な皮膚では、シミのもととなるメラニン色素が生成されても、ターンオーバーによって速やかに排泄されます。
しかし、ターンオーバーが乱れている方ではメラニン色素が排泄されずに蓄積してしまい、シミとなってしまうのです。レチノールが配合されているガウディスキン デュアルレチノシリーズなら、シミの予防もできます。
ガウディスキン デュアルレチノシリーズと他社レチノールの違いは?
レチノールが配合された製品はほかにも多くあります。他社レチノールと比べると、ガウディスキン デュアルレチノシリーズにはどのような違いがあるのでしょうか。
A反応が出にくい
ガウディスキン デュアルレチノシリーズは、A反応が起こりにくく、特にピュアレチノール濃度は他社製品ではナノメッドVAエッセンス、ナビジョンDR TAレチノアドバンスなどに相当し、低濃度処方となっており、刺激を感じやすい方でも使用しやすいようになっています。A反応とは、レチノールやトレチノインのようなビタミンAの仲間を外部から補給したときに起こる反応のことです。ビタミンAが不足している肌にレチノールやトレチノインなどを塗ると、急激に新陳代謝が促進されて乾燥感や皮むけ、赤みなどの症状が起こります。
このA反応が出にくいため、使うタイミングを選びません。また、ガウディスキン デュアルレチノシリーズは長期的にも使いやすいことが特徴です。
2種類のレチノールを配合している
ガウディスキン デュアルレチノシリーズには、ピュアレチノールとパルミチン酸レチノールの2種類がバランス良く配合されています。肌のコンディションを整えるのに最適な濃度で各レチノールが配合されているため、美肌効果を実感しやすいでしょう。
A反応が気になる場合はどうしたらいい?
ガウディスキン デュアルレチノシリーズは、A反応が起こりやすいように作られています。しかし、絶対にA反応が起こらないわけではありません。「A反応が出たら人前に出られない」「皮むけした肌で出社できない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
少量から使って様子を見る
A反応が気になる方は、医師とも相談をし少量から使用してみてください。
いきなり1プッシュを使い始めるとA反応が出る可能性があるため、心配な方は1回半プッシュから始めてみましょう。半プッシュでA反応が出ないようでしたら、1回1プッシュに増やすようにします。
また、レチノール濃度が高い順にガウディスキン デュアルレチノプラス、デュアルレチノライト、デュアルレチノエクストラライトがあるため、段階を少し落としてみるのもひとつです。
大切な点は医師と相談し、使用する製品を決めるといいかと思います。
ガウディスキンの3種類のレチノール製品の違い
以前は「デュアルレチノプラス」と「デュアルレチノライト」の2種類だけのラインアップでしたが、「デュアルレチノエクストラライト」も仲間に加わりました。現在は3種類のレチノール製品があるわけですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
デュアルレチノプラス
デュアルレチノプラスは、3種類あるレチノール製品のなかでもっともレチノールの濃度が高いアイテムです。攻めのピュアレチノールと、守りのパルミチン酸レチノールが高濃度で配合されています。
高濃度でありながら、A反応が出にくいように設計されていることが特徴です。A反応とは、レチノールなどのビタミンAを補給したときに起こる赤みやかさつきなどのことで、濃度が高すぎるとA反応も起こりやすくなります。
デュアルレチノライト
デュアルレチノライトは、中濃度のダブルレチノールクリームです。デュアルレチノプラスと比べると、配合されているレチノールの濃度が半分になっています。
濃度が半分になっているだけで、レチノールの種類は変わりません。デュアルレチノプラスの1回使用量を減らして使っている方でも肌に合いやすいでしょう。
デュアルレチノエクストラライト
デュアルレチノエクストラライトは、3種類あるレチノール製品のなかでもっともレチノールの濃度が低いアイテムです。
低濃度のダブルレチノールクリームのため、デュアルレチノライトで使用が難しい方でも使いやすいでしょう。もちろん、配合されているレチノールの種類はデュアルレチノプラスやデュアルレチノライトと同じです。
ガウディスキンのレチノール製品の選び方
ガウディスキンには、「デュアルレチノプラス」「デュアルレチノライト」「デュアルレチノエクストラライト」の3種類のレチノール製品があります。
レチノールによるA反応が気になる方は、肌の様子を見ながらデュアルレチノエクストラライト→デュアルレチノライト→デュアルレチノプラスと徐々に濃度を上げていくとよいでしょう。このほか、次のような選び方もおすすめです。
より高い効果を求める方はデュアルレチノプラス
レチノールは、濃度が高いほど効果もより期待できるようになります。スキンケアによる高い効果を期待したい方は、デュアルレチノプラスを選んでみてください。
ただし、デュアルレチノプラスは高濃度のレチノールが配合されているため、人によってはA反応が起きる可能性があります。
1回1~2プッシュでは多いと感じる場合は、デュアルレチノライトやデュアルレチノエクストラライトにランクを落としましょう。
敏感肌・乾燥肌の方はデュアルレチノエクストラライト
敏感肌や乾燥肌の方は、レチノールが刺激になることがあります。デュアルレチノライトの使用も難しいと感じた場合は、デュアルレチノエクストラライトを選びましょう。ピュアレチノール濃度は他社製品ではナノメッドVAエッセンス、ナビジョンDR TAレチノアドバンスなどに相当し、低濃度処方となっており、刺激を感じやすい方でも使用しやすいようになっています。
ただし、デュアルレチノエクストラライトでもまれにA反応が出てしまう方がいるので、最初は1プッシュからの使用をおすすめします。
もちろんエクストラライトでも十分な効果は期待でき、著明な肝斑のある方などはこちらから始めて頂くとよろしいかもしれません。
実際の使用割合は次のようになっています。
・高濃度(デュアルレチノプラス):約15%
・中濃度(デュアルレチノライト):約60%
・低濃度(デュアルレチノエクストラライト):約25%
この使用頻度をみると意外に低濃度のものでもいいのかと思われる方も多いかもしれませんが、世間一般でのレチノール使用では濃度が高すぎることが多いため、1ランク下げての使用が適切な場合が少なくないです。
ガウディスキンのレチノール製品の使い方
- 洗顔後、化粧水、乳液などで肌を整えた後に使用する
- 適量(1〜2プッシュ分)を手に取り、気になる部分に塗布する
*1P連日あたりから開始(控えめにするなら、0.5P隔日など)して、この製品の適否や使用法 を判断してください。慣れないうちは、1P連日を上限としてお使い下さい。
*極力毎日(最低でも隔日)でレチノールを肌にためるかのような感覚で調節してご使用ください。 (週2回などしか使用できないのは製品の濃度が合っていません)
*レチノールに弱い方は少量で十分効果があるので、無理にあげる必要はありません。
*少しの無理を我慢して使用継続しますと、長期で使用しにくくなったり、皮膚炎や色素沈着につながることがあります。
*肝斑部分は悪化の可能性が高いため、必ず少な目の引き算で使用してください。 肝斑部に直接付けて塗り始めるのも禁です。最後に薄く付ける程度にとどめてください。
ガウディスキンのレチノール製品3種類を使い比べた感想
ガウディスキンから販売されている3種類のレチノール製品を実際に使用してみました。結論から言うと、日本人のためにこだわって作られているだけあり、どれも非常に使い勝手が良いアイテムです。
どれもA反応が起こることなく使用できた
初めて使ったのは、デュアルレチノエクストラライトでした。低濃度なのもあり、とくに肌への刺激は感じていません。A反応も起こらず、快適に使用できました。
その後、デュアルレチノライト→デュアルレチノプラスとステップアップして使用しましたが、いずれもA反応は起きていません。少しずつ濃度を上げていったおかげもあるかと思いますが、A反応が起こりにくいように処方が工夫されているのを実感できました。
肌のハリ感を一番実感できたのはデュアルレチノプラス
3種類使ったなかで、肌のハリをもっとも実感できたのはデュアルレチノプラスです。高濃度処方なのでしっかり肌の変化を感じられました。肌の内側からうるおいが満ちているようなハリ感があり、化粧ノリも良くなって大満足です。
デュアルレチノライト・エクストラライトは肌への刺激感が少ない
デュアルレチノライトやデュアルレチノエクストラライトは、レチノールの濃度が抑えられているということもあり、とくに刺激は感じませんでした。デュアルレチノプラスでも気になる肌トラブルは起きていませんが、濃度が低いものはより安心して使えるのではないでしょうか。
ガウディスキン デュアルレチノライトから試してみる
ガウディスキンには、デュアルレチノプラスのほかにデュアルレチノライトという商品もあります。こちらもピュアレチノールとパルミチン酸レチノールが配合された商品です。こちらはレチノールの量がデュアルレチノプラスの半分まで落とされているため、よりA反応が出にくくなっています。
ガウディスキン デュアルレチノシリーズのメリット
ガウディスキン デュアルレチノシリーズには、次のようなメリットがあります。
クリームなのにベタつかない
クリームですが、比較的サラッとしたテクスチャになっており、化粧水や美容液を馴染ませた後に使用してもベタつくことがありません。伸びが良いので半プッシュでも顔全体に馴染ませることができます。
敏感肌の方でも使いやすい
敏感肌の方にはレチノールの刺激が大きすぎることがあります。普通肌の方と比べると、赤みやかゆみ、乾燥や皮むけなどの症状が出やすいのです
しかし、ガウディスキン デュアルレチノシリーズは超高濃度の海外製品よりも濃度を落として作られているため、敏感肌の方でも使いやすくなっています。
エイジングケアができる
レチノールには肌のコラーゲンやヒアルロン酸を増やしてハリを与え、シミの予防にも効果があることからエイジングケアに最適です。過剰な皮脂の分泌も抑えてくれるため、毛穴ケアにも使えます。いつまでも若々しい肌を保ちたい方に向いていると言えるでしょう。
ガウディスキン デュアルレチノシリーズのデメリット
ベタつきが少ない、敏感肌の方でも使いやすいなどのメリットがあるガウディスキン デュアルレチノシリーズですが、デメリットもあります。こちらもあわせて確認しておきましょう。
A反応が出る可能性がある
A反応が出にくいように処方が設計されてはいますが、100%出ないわけではありません。敏感肌の方もそうでない方も、A反応が出る可能性があります。
A反応は新陳代謝が促進されているので決して悪いものではありませんが、皮がボロボロと剥けたりするためどうしても見た目が気になってしまいます。
欧米人型の肌の方には効果が不十分なことがある
ガウディスキン デュアルレチノシリーズは日本人向けに開発された商品です。そのため、肌質が欧米人に近い方には効果が不十分なことがあります。欧米人は日本人と比べて肌が厚いため、有効成分のレチノールが肌へ十分に浸透しないことがあるのです。
乾燥肌の方には合わないことがある
レチノールを使うと、人によっては肌が乾燥しやすくなることがあります。そのため、乾燥肌の方が使う場合は、あわせて保湿ケアもしっかりと行うことが大切です。
セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどでうるおいを補給し、肌の乾燥が悪化しないようにしましょう。どうしても乾燥が気になる場合は、保湿力が高いことで知られているヘパリン類似物質が配合された医薬品タイプの保湿剤も使用してみてください。
まとめ
ガウディスキン デュアルレチノシリーズは、日本人の肌向けに開発されたレチノール配合のクリームです。攻めのレチノールと守りのレチノールの両方を配合することで、最適な美肌ケアを行えます。
A反応が起こりにくいため、敏感肌の方でも使いやすいことがポイントです。ハリ不足やシミ、過剰な皮脂による毛穴の開きが気になっている方は、一度お試しください。
また、ガウディスキン デュアルレチノプラスは高濃度、デュアルレチノライトは中濃度、デュアルレチノエクストラライトは低濃度のレチノールが含まれた製品です。どれを選んだら良いか分からない方は、まず中濃度のデュアルレチノライトを試して肌の様子を見てみるとよいでしょう。
刺激を感じた方はデュアルレチノエクストラライトにランクを落としてみてください。レチノールは、使い続けることで美を貯金できる成分です。自分の肌に合う濃度のレチノール製品を見つけ、美肌を目指しましょう。
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記事執筆
- 森口翔 M.D. Ph.D
- 慶應義塾大学医学部卒業
- 慶應義塾大学医学部大学院博士課程修了
- 医療脱毛専門クレストスキンクリニック医師