
(難しくない)ヤグレーザーの脱毛。本当に大事なのは1つだけ。
最初にヤグレーザーの性質とか機械の早見表を出したいとこだけど、誤解が多いレーザーなので、まずは大事な話を。
ここから目次までで、大事なことはひととおり分かるようにしておきます。
必要だったら、その先の詳細説明も確認してみてね!
・効果高い(×)
・産毛に有効(×)
・根深い毛に有効(○)
・肌色濃くても比較的対応可能(○)
・ちゃんと適切に扱えるクリニックばかりではない
・痛み強く感じる
上記誤解をしたままヤグレーザーを置いているクリニックもあるくらいなので。。汗
もちろん、ヤグレーザーにはいくつかメリットがあるから脱毛で利用されています。
だけど、いきなりヤグレーザーを使ったら「効果低いだけ」なことが多いです。
ヤグレーザーとは、レーザー脱毛機から出てくる光の種類のひとつ。
複数脱毛機での取扱いあり。
<照射する光の種類>
脱毛で使われるレーザーは3種類
アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、YAGレーザー(ヤグレーザー)、など
<機械の例>
(ヤグレーザー照射可能なもの)
ジェントルヤグ、ジェントルマックス、エリート、クラリティ、など

・ヤグレーザーは概して脱毛効果が低い
・根深い毛、色濃い肌に向いている
・サブ的、例外的に使用されるもの


ヤグレーザーの脱毛で最重要、絶対に覚えるべき性質はこれ。
最重要:「ヤグレーザーはレーザーを当てたときの発熱が小さい」
この1つだけしっかり覚えていれば、大体の性質が分かります。

・「毛根」での発熱が小さい
・「皮膚表面」での発熱が小さい
・「皮膚内」での発熱が小さい
ヤグレーザーは発熱が小さいので、基本的には脱毛効果も低いです。
もちろんメリットもあります。

・肌色濃くても対応
・深く届く

・効果低くなりがち
肌色濃くても対応しやすいのは分かりやすいよね。
発熱が小さい、つまり火傷しにくいので。
毛根も黒く発熱しやすいからレーザー脱毛の効果がある。
そして、「レーザー光が深く届く」というのもヤグレーザーのメリット。
レーザー脱毛を受ける場合、通常はアレキサンドライトレーザーの方が効果高くなりやすいです。
毛根の発熱が大きいので。
でも、あまりに毛根が深いとこまであるとレーザー光が十分届かないことも。
そういう場合はヤグレーザーで対応。

・アレキサンドライトレーザー
⇒ 発熱大きい、深く届かない
・ヤグレーザー
⇒ 発熱小さい、深く届く
(※「ダイオードレーザー」はとりあえずアレキサンドライトレーザーと同様に考えてね。あとで解説します。)
ヤグは発熱が小さいので効果も低くなりがち。
なので「事情あって仕方なく使う」っていう受けとめ方がより実際に近いと思います。
なのでもちろん、ヤグレーザーだけで対応するクリニックは全然オススメ出来ません。

あとで詳しく解説するけど、「深く届く」と「高い発熱」は同時には成りたちません。
これは物理法則なので、解釈をはさむ余地なく、例外なく、正しいことです。
ヤグレーザーの脱毛についての概要はここまで。
事実確認だけならこれで十分足りると思います。
とはいっても、当ページは他のweb情報と違うとこも多いと思います。
なのでどれだけ信用出来る話なのか、根拠など分かりやすくお伝えしていきますね。
順番に見ていけば、超初心者でもかなり高度なところまで理解出来るようにしています。
分かりやすくするため、ちょっと解説多め。
人によっては簡単すぎるとこも多いので、「ここは常識」「また同じ話」っていう部分があれば、どんどん読み飛ばしていってね♪
大体の話は終わったけど、目次まであと3つ。
・ヤグレーザー搭載の脱毛機
・ヤグレーザーの医療脱毛の選び方
これだけお伝えします♪
ヤグレーザーの脱毛の特徴一覧・早見表
あれこれいっぱいあると覚えるのが大変だと思います。
あとで詳しく解説するけど、とりあえずはザックリ特徴だけピックアップです♪
ヤグレーザーの特徴 | |
メリット |
|
デメリット |
|
向いている |
|
向いていない |
|
上記特徴の多くが、「ヤグレーザーは発熱が小さい」という性質によるもの。
そして毛根での発熱が小さいから、最初の選択肢としてはあまりうまくないです。
根深い、肌色濃い場合は現場スタッフの判断で最初から使われることあるけど、それは多くの事例を見ている看護師だから。
それも100%ではありません。
(最終的には1回1回の経過を見ながら対応していくしかない)
あとは痛みが強いという口コミが多いのもヤグレーザーの特徴。
また、レーザー光が深く届くので、塗る麻酔の効き目も今一つ。
(塗る麻酔は浅いとこに効く)
向いていないのに使うと、痛くて効果低いなんてサイテーなことになるので、自分判断でいきなりヤグレーザーを選ぶのはあんまりオススメしないです。
ヤグレーザー搭載のレーザー脱毛機
最近のレーザー脱毛機では、ヤグレーザーは他のレーザーと同時搭載されていることが多いです。
というのも、ヤグレーザーだけでは多くの人に対応出来ないので。
(※当ページでは蓄熱式のレーザー脱毛機は除外しています)
・ジェントルマックス
・エリート
・クラリティツイン
それぞれバージョンあり。
(ジェントルマックス、ジェントルマックスプロ、ジェントルマックスプロプラス、エリートプラス、エリートIQなど)
・ジェントルYAG
あと例外的に、「厳密にいうとヤグレーザーじゃない」けど、ヤグレーザーと同様の扱いができる機械もあります。
・ライトシェアクアトロ
(ヤグレーザーと同目的のレーザー光の照射が可能)
選ぶべき医療脱毛クリニック
ヤグレーザーは扱い方を間違えると、単に痛くて効果低いだけになりがち。
大手でもそういうクリニックはあります。
なので選ぶべきクリニックは、知識とスキル、そして効果をしっかり出すポリシーのあるところ。
ヤグレーザー搭載のレーザー脱毛機だとジェントルマックスのシリーズが知名度高く、実績豊富で人気もあるけど、その人気のため「とりあえず置いている」だけのクリニックがあるのもまた事実。汗
すでにお伝えしたとおり、ヤグレーザーは発熱が小さく、効果が低くなりがちです。
レーザー出力高めで使用することが多いです。
また、ヤグレーザーは他に比べて体の組織への影響も大きく、リスク含めてしっかり管理出来るクリニックでないなら、むしろ避けた方がいいです。
知識やスキルがないと、、
・効果低くなる
・危険度増す
・単に高額支払うだけになる
・ヤグを使わない
・逆にヤグだけで対応
・あまりレーザー出力を上げない
繰り返しになるけど、ヤグレーザーは適切に使わないと効果低くなる。
概要はこれで全部。
これから個別具体的な話、根拠や理由を詳しく、分かりやすく解説していきます。
長くなったので、必要そうなところからチェックして貰えればと思います。
情報量詰込んでいるので、ヤグレーザーの脱毛で浮かんだ疑問はほとんど全て答えられていると思います。
もしも先々でまた疑問が出てくるたびに、当ページをふりかえって、再チェックして、随時役立ててもらえればうれしいです。
分からない、知りたいことが載っていないとかあれば、当方Xアカウントまで気軽にどうぞ♪
https://x.com/datumoushon
(匿名の質問箱もあり)
(ここから目次)
【効果と深達度】深さと脱毛効果は同時に狙えない
まずはヤグレーザーのおさらい。
・深く届く

だったら、「根深い毛に効果的」と矛盾しそうな、、?

むしろ「発熱が小さいから根深い毛に使える」って感じかなー。
まず前提だけど、「深く届いて発熱も大きいレーザー」というものは存在しません。
物理的事実なので、どれだけ新技術があってもこれは変わりません。

もちろんレーザー出力を上げると深く届くし発熱も大きくなるよ。
ここではあくまで「レーザーの種類」の話でー。
脱毛効果(発熱)と深達度は同時に狙えない
レーザーの「届く深さ」と「毛根での発熱」はトレードオフ。
いずれか1つしか優先出来ません。

・深く届くなら発熱弱い
・発熱高いなら深く届かない
一度分かればとても単純。
だけどそのためには、「皮膚内でのレーザー光の吸収・発熱」についての理解が必要。
まず、皮膚内でのレーザー光の吸収・発熱を知ろう♪
レーザー脱毛って、「毛根にレーザー光を吸収させて高熱を出す」という方法だよね。
でもこれって実のところ、皮膚内でも同じことが起きている。
レーザー光を吸収するのは毛根だけではありません。
皮膚内、体内で吸収されます。脱毛したい部位にレーザー照射したら、その一部が毛根に当たる。
残りは全部通り過ぎるよね。
もしも皮膚内(体内)でレーザー光が吸収されなかったら、、、?
そのまま体の反対側から光が飛び出てくるはず。笑
でも、そんなことは起こらないよね。
皮膚内(体内)でもレーザー光は吸収されている。

皮膚内部で発熱している実感があまりないけど、、?

毛根は黒くて太いから、レーザー光をいっぱい吸収する。
だから高熱が出る。
だけど、皮膚はあまり黒くないから光の吸収も少しずつ。
発熱も穏やか。
そして皮膚まで届いたレーザー光は体内で散っていく(散乱する)ので、実感できるほど大きい発熱にはなりにくいです。

皮膚の発熱は小さい、だけど毛根での発熱は大きい。
この差があるから、火傷しないでレーザー脱毛が可能なのです♪
ヤグレーザーが深く届いて効果低い理由。「発熱しにくい」=「吸収されにくい」=「レーザーが届きやすい」。


レーザー光が皮膚内で吸収されたら、照射したレーザー光の残量は、、?




皮膚内でも急速に消費されて減っていく感じ。

「皮膚内で消費されにくいから深く届く」って感じでいいよね?
アレキサンドライトレーザーなど、発熱の高いレーザーは皮膚内で急速に消費されてしまう。
だから深く届かない。
逆にヤグレーザーが深く届くのは、それだけ光が皮膚内(体内)で吸収されにくいから。
吸収されにくいから深く届く。
そして、吸収されにくいから発熱も小さい。
・発熱が小さい=深く届く
・発熱が大きい=深く届かない
(※もちろん同じレーザー出力で比較した場合ね)
ここでもう一度ヤグレーザーの特徴を見返したら、今度はスッと納得できるんじゃないかな。
・毛根での発熱が小さい
・深く届く
・皮膚色濃い人でも対応しやすい
発熱が小さいから、基本ヤグレーザーは脱毛効果も低いです。
でも、毛根が深いところにある場合はヤグレーザーが有効になることも。
【図解】発熱大きいレーザー(アレキサンドライトレーザーなど)と、発熱小さいレーザー(ヤグレーザー)などの深達度比較

結局は効果低いだけとかじゃないの?

ちょっとシンプルな例で図解してみるね。
ここでは分かりやすさ優先。
極端な例で。
・レーザー1発の比較
・1発のエネルギー(出力に準ずる)は1000
深さ1mmごとにレーザー光の4割が吸収される
B.発熱が「小さい」レーザー(ヤグに近い)
深さ1mmごとにレーザー光の2割が吸収される
Bの吸光度(光の吸収の度合い)はAの半分。
だからBの発熱(=脱毛効果)はざっくり半分に計算しなおします。
深さごとの脱毛効果を仮の数字にして、表にしてみました。
表が出ると「うっわー」って思うひとも多いけど、ゆっくり見ていくので心配しないでね♪
とりあえずは、深くなればなるほどレーザー光が弱くなっているのだけ見て貰えればOK。
(「強さ」の数値が小さくなっていく)

脱毛効果と違うの?



脱毛効果は、その深さでの「レーザーの強さ」で決まるよね♪
脱毛効果を直接決定するのは、その深さでのレーザー光の強さ。
レーザー光が強ければ強いほど、それだけ毛根がいっぱい光を吸収して高熱が出るよね。

ただしBは「Aの半分しか光を吸収しない」ので、効果も半分に再計算しました。
たとえば、まずは浅いときの脱毛効果。
皮膚のまだ浅い、たとえば1mmくらいだと、A(左側)の方が脱毛効果が大きいのが分かると思う。
深さ1mm
深さ1mmでの脱毛効果を比較。
A(600)>B(400)で、Aの方が高熱が出る、つまり脱毛効果が高いよね。
でも、もっと深くなると、ABの脱毛効果が逆転。
深さ3mm
深さ3mmくらいになると、A(130)<B(205)で、今度はBの方が効果高くなりそう。
皮膚のまだ浅いところではAの方が脱毛効果が大きい。
だけど深くなるにしたがってBの方が効果高くなりやすいよね。
ちなみに、、
Aの深さ4mmと、Bの深さ6mmの脱毛効果が同じくらいなのが分かるよね。
(比較しやすいから注目しました。)
あくまでこれは理解を助けるため模式的に表現したもの。

Bの光の吸収も、皮膚内ではAの半分だけど、「じゃあ毛根でも同じ半分でいいの?」って聞かれるとちょっと困る。笑
でもここで見てもらいたかったのは、「深くなるほどABの効果が逆転していく」ってとこ。
なのでそれ以外の、細かい要素はバッサリ削って、最低限必要な情報だけで図解しました。
こういう表現方法をモデル化といいます♪
ヤグレーザーは比較的高出力で使うことが多い

そもそもの効果も足りなくなるんじゃ?

脱毛効果を得るためには、とにかく毛穴の底までレーザー光が届かないといけない。
だからヤグレーザーを使うのは正しい。
だけど、そもそものレーザー光が不足しがちという問題はあるよね。
さっきのと同じ表
↓
(深くなるほどレーザー光がどんどん減っている)
深くなればなるほど、「光の強さ」そのものが失われていくよね。
なのでヤグレーザーを使うときは、その解決策としてレーザー出力を高めにすることが多いです。
<口径24mmの場合>
・アレキサンドライトレーザーの出力上限が11[J/cm²]
・ヤグレーザーの出力上限は16[J/cm²]
(ジェントルマックスプロは、アレキとヤグ、2種類のレーザーが搭載されている機械。)
ヤグレーザーはどうしても発熱で不利な場面が多いので、その分を出力上げでカバーする感じ。
ヤグレーザーとアレキサンドライトレーザーの効果。実際どれくらいの深さ?
ここまでは理解しやすくするための思考実験。
ここからは実際のレーザー光の深達度(届く深さ)と脱毛効果について。
当ブログ監修のクレストスキンクリニック、院長先生に聞いてみます♪

目安の1つとして、アレキで2~3mmくらい、YAGで4~6mmくらいを狙います。


その分だけ届く距離も短くなります。
ついでにもう少し聞いてみます♪
よくある「産毛に効果的」説について。
ヤグレーザーが産毛脱毛、硬毛化対策に有効なのか?
「産毛脱毛にヤグレーザーが有効」という話はたびたび見かけるのだけど、信ぴょう性無い。
ヤグレーザーは毛根での発熱が小さいので、効果が高いわけがないのです。
実際、そういった効果が期待出来る口コミも乏しいです。



必ずしも効果十分とも言い切れないといったところです。

効果あったときの理由ってなにかありますか?

あくまで仮説ですが。
(※皮毛角=毛の生える角度、皮毛角が大きい=毛が直立して生える、小さい=毛が寝て生える、みたいなイメージ)


当院ではニードル脱毛も行なっているのですが、案外長い針を使わないと届かないケースも多いです。

(知らなかった。。)

「何が一番効果があるのか?」は現時点ではなんとも言えないです。
硬毛化はその発生のメカニズム自体よく分かっていないです。
よくある説が「毛穴内の過熱が十分ではなく、逆に毛を生やす組織を活性化させてしまう。」といったもの。
おそらく大きく外れているわけでもないとは思うのだけど、でもこれだけで硬毛化解消、予防にはなかなかつながらないのが現状です。
院長先生も研究熱心なので、なにか新しい情報が分かったらお伝えしますね!
https://x.com/datumoushon
【違い】レーザーの違いは波長のみ。アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザーとの違い。

他のレーザーと何が違うの?



「波長」っていうとなんか難しそうなイメージあるかもだけど、脱毛で必要な範囲では難しくないです♪
・波長は光の性質を表す数値
・光の性質は波長だけで決まる
たとえばヤグレーザーは、他より波長の数値が大きいです。
それを、「波長が長い」といいます。
・アレキサンドライト 755nm
・ダイオード 800nmくらい
・ヤグ 1064nm ←

波長が長い=光の吸収が小さい
波長が短い=光の吸収が大きい
ヤグレーザーは波長が長いから、毛根での吸収が小さい、発熱が小さい。
でもそのかわり深く届く。
逆にアレキサンドライトレーザーは比較して波長が短い。
だから毛根での発熱は大きく、そのかわりあまり深く届かない。
・発熱が小さい
・深く届く
・発熱が大きい
・浅く届く
こんな感じね。

「光の長さって一体??」ってなると思うけど、ここでは「長い」「短い」で言わせてください。
妥当な表現なのだけど解説すると話が横道にそれちゃうので。
いずれ必要なときがきたら解説しますね♪
(X内で軽く解説しました。興味ある人はどうぞ♪)
レーザーの波長と脱毛効果。(吸光度とメラニン)
アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの違いについて。



レーザーの波長と脱毛効果で大事なのは吸光度。
吸光度とは光の吸収の度合い。
(光のメラニンへの吸収)
波長と光の吸収を図にしてみました。
とりあえずは、こんなイメージで。
この曲線は吸光度。
吸光度とは、光の吸収しやすさ。
右側へいくほど(波長が長いほど)、吸光度が小さくなるのが分かるよね。
一般に脱毛で使われるレーザーでは、ヤグレーザーが圧倒的に波長長いです。
それだけ「ヤグレーザーはとても吸光度が低い」というのが分かればここでは十分。
じゃあ、アレキサンドライトレーザーは?
・アレキサンドライト 755nm
・ダイオード 800nmくらい
・ヤグ 1064nm
アレキは図内ではかなり左側。
それだけ吸光度が高い。
だからレーザー光が十分届く深さであれば、アレキサンドライトレーザーで対応するのが望ましいです。
ここから順番に、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザーについて詳しくお話するね♪

「nm」は長さの単位。
長さといえば「m」(メートル)とか「cm」(センチメートル)とかあるよね。
(1m=100cm=1000mm)
他にもっとミクロなサイズだと「μ」(マイクロ)、「n」(ナノ)、「p」(ピコ)などがあります。
実際に書きだすと「1nm=0.000000001m」と、すごく0が多くて見にくいので、こういう表現をしているって感じ♪
アレキサンドライトレーザーの脱毛
アレキサンドライトレーザーは、脱毛でよく扱われるレーザーです。
扱われる理由は単純。
日本人では、アレキサンドライトレーザーで効果高くなる人が多いから。
・吸光度が高い(光を吸収しやすい)
・発熱しやすく効果出やすい
・深いとこまで届かない
・皮膚の火傷リスク高い

だったら、もっと波長短いレーザーもあるんじゃ?

ただ、日本人だと肌での発熱が無視できないから、、

アレキより波長短いと火傷しやすいのね。
もちろん、ルビーレーザーはアレキよりさらに深いとこに届きにくいです。
それで向かない人もいるよね。
ルビーレーザーは近年、皮膚のシミ対策などに使われることが多いです。
アレキサンドライト?ルビー?実は宝石?

なんか宝石みたいね。

ルビーもアレキサンドライトも、宝石で有名。
こういった綺麗な石を「結晶」というのだけど、結晶がレーザー照射に役に立つんです。
ルビーやアレキサンドライトは実際に鉱山から掘り起こしてくるわけだけど、レーザー用に使うだけなら人工の結晶を使うという方法もあります。
それが次のダイオードレーザー。
ダイオードは人工物。ダイオードレーザーには誤解も多い。
ダイオードは人工物なので、作り方によって波長も違います。
ただ、脱毛では波長800nm程度のものが基本。
(例外は後述)
「ダイオードレーザーはアレキとヤグの中間」(△)
って説明はあまり正しくない。
間といえば間だけど、実際はアレキに近い扱い。
さっきと同じ図
↓
・アレキサンドライト 755nm
・ダイオード 800nmくらい
・ヤグ 1064nm
ダイオードレーザーの扱いはアレキと同じような区分。
最初の脱毛でよく選ばれます。
・アレキサンドライトレーザーと同様に使われる
・アレキよりちょっとだけ波長が長い
ダイオードは人工物。
人工の結晶を利用することで、アレキサンドライトのかわりに出来る感じ。
アレキより微妙に発熱が小さくて、アレキより微妙に深く届く。
アレキより微妙に火傷をしにくいけど、でも「日焼け肌に対応」といえるほどじゃない。
クリニックによって機械や照射方法が違うので、とりあえずは「似たようなもの」って理解で大丈夫。
(機械についてはこの下の方でやります♪)
ダイオードレーザーの脱毛は誤情報が多い
・ダイオードレーザーは万能(×)
・ダイオードレーザーは痛み小さい(△)
・ダイオードレーザーは効果高い(×)
・ダイオードレーザーは産毛に効果高い(×)
・ダイオードレーザーは日焼け肌に対応可能(×)
痛み小さいって説明するとこが多いけど、個人的にはこれにも疑問を感じています。
もちろんアレキと微妙に違うのも事実なので、使い分けすることで効果が高まったり、逆に下がったりする可能性はあります。
でも、それはなにか事情あってレーザーを変更するときに考えることなので、まずは「アレキと大差ないレーザー」という理解で大丈夫です。
ヤグレーザーは2番目の選択肢
YAGレーザーと書いて「ヤグレーザー」と読みます。
「YAGレーザー」と記載されることが多いし、わたしもXなどではそう記載しているけど、当ページでは初心者向けでも分かるようにカタカナで統一している感じ。


Y=イットリウム(Yttrium)
A=アルミニウム(Aluminum)
G=ガーネット(Garnet)構造の結晶
の略で、、汗

ヤグレーザーも人工物で種類があります。
それで扱われる波長も複数あるので、ズバッと一言ではいいにくいです。
だからここでは、とりあえず脱毛で使用される波長だけ分かればOK。
・アレキサンドライト 755nm
・ダイオード 800nmくらい
・ヤグ 1064nm
ヤグレーザーの波長は1064nm。
現場判断でいきなりヤグレーザーが使われることはあります。
・毛根が深いと判断されたとき
・肌色が濃くてアレキサンドライトレーザーが使えないと判断されたとき
・すでに他クリニックでダメだったとき
こういうときは、いきなりヤグレーザー対応をされることも。
とくにVIOは毛が根深くて肌色濃いことも多いので。
ただ、ヤグレーザーが適しているのか、判断するのはわりと難しいです。
毛根の深さも人それぞれで、肌色の濃い薄いの程度も同時に判断しなくてはいけないので。
経験豊富な看護師さんが、実際の毛質と肌質を見てから判断する感じ。
素人には判断出来ないので、最初から「ヤグレーザーでお願いします」とか、そういうのは無意味だと思う。
無意味にヤグレーザーで対応するクリニックに用心
最近は減ってきたけど、無意味にヤグレーザーで対応するクリニックがありました。
今もあるかも知れません。
2~3年前くらいまでは、
「ヤグレーザーは効果が高い」(×)
という嘘が蔓延、というかその嘘の方が多かったので。
そのためか、知識足りないクリニックが大量導入してしまった例もあります。
ヤグレーザーが一番効果高いなら、全部ヤグレーザーだけで脱毛したらいいよね。笑
そうでもないことが最近は知れわたってきたので、まあ普通は大丈夫だと思う。
だけど理解していないドクターなども見かけるので用心はしておいてね。
ヤグレーザーを適切に使用しないクリニックもある。
最近のレーザー脱毛機だと、ジェントルマックスプロ、ジェントルマックスプロプラスがとても人気なので、置いているクリニックはとても多いです。
それらはアレキサンドライトレーザーとヤグレーザー、両方が使える優れた機械です。
でもたまに、本当に「置いているだけ」のクリニックも。
実際はヤグレーザーを使う気がないかも知れません。
あと、「男性には使うけど女性には使わない」とか各クリニックでポリシーも違うので、契約する前にしっかり確認してね。
・「ヤグレーザーはどういう時に使いますか?」
・「抜けが悪いときにレーザーを変更出来ますか?」
もしも当ページ内で紹介している誤説明をされたら、他を選んだ方がいいと思う。
シミ取り、ほくろ除去レーザーとはまるっきり別物
ヤグレーザーはシミ取りとかホクロ除去にも使われているけど、脱毛で使われているヤグレーザーではそういった効果はありません。
照射方法が違ったり、ヤグレーザーの種類自体違ったりするので。
ヤグに限ったことではないけど、脱毛で求めるのは脱毛効果だけで考えた方がいいと思います♪
ヤグレーザーの搭載があるレーザー脱毛機
ヤグレーザーを搭載しているレーザー脱毛機の紹介。
実際はヤグレーザーじゃないけど、「ヤグレーザーと同様に扱える」(波長が近い)機械もあるのでそれも。
一般的なレーザー脱毛機も一通り紹介します。
あと、バージョンアップで機械名もマイナーチェンジしてきているけど、必ずしも古いのが効果低いってわけでもないですよ♪
ヤグレーザー搭載のレーザー脱毛機
最近のヤグレーザーだと、複数レーザーの同時搭載の脱毛機がほとんど。
当ページで何度か繰り返しお伝えしたけど、ヤグレーザーはサブ的な存在。
通常はヤグだけでは成り立たないので、アレキサンドライトレーザーなどと複数搭載が一般的。
以下それぞれバージョンがあるけど、とりあえずはザックリと分けますね。
・ジェントルヤグ
ヤグ単体だと、わたしもこれしか知らないです。
・ジェントルマックス
・エリート
・クラリティツイン
・スプレンダーX
・ライトシェアクアトロ
例外は後述します。
ジェントルヤグ
・ジェントルヤグ
・ジェントルヤグプロ(GentleYag Pro)
有名なジェントルシリーズ。
ヤグレーザーのみ照射可能なレーザー脱毛機。
これだけ置いているってクリニックはそうそうないし、あっても基本はあんまりオススメしないです。(これだけって不自然なので)
ジェントルマックス
・ジェントルマックス
・ジェントルマックスプロ
・ジェントルマックスプロプラス
G-MAXとか、GentleMax Proとか、アルファベットで書かれることもあり。(輸入品だし)
ジェントルのシリーズは古くから広く普及しているレーザー脱毛機。
ジェントルマックスは、アレキとヤグの2種類が扱える人気機種です。
ジェントルはとくに、高出力での施術が得意。
独自の冷却ガスを用いることでリスク低減して、他機種では困難な照射で効果を高めます。
ジェントルヤグ+ジェントルレーズ=ジェントルマックス
念のため注意だけど、ジェントルヤグとジェントルレーズ(アレキサンドライトレーザー)の2台があれば、ジェントルマックスと同じです。(バージョンの違いはあるけど)
だから、「ジェントルマックスプロプラス限定」でのクリニック探しは自分で選択肢減らしているかも。
あと、「ジェントルマックスだから契約したのに、ジェントルレーズで対応された!」ってお怒りの声をたまに見かけるけど、それもおかしいのが分かるよね。
序盤はアレキサンドライトレーザーで対応することが多いので、マックスでもレーズでも丸っきり同じ。
・ジェントルマックス(プロ、プロプラス)は効果高い(△)
・ジェントルマックス(プロ、プロプラス)は施術の選択肢が多い(〇)
こんな感じね♪
エリート
・エリートiQ
・エリートプラス
・エリートMPX
ジェントルマックスと同じく、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの照射が可能。
最新がiQ。
一番古いのがMPX。
エリートはジェントルほど普及はしていないけど、老舗のサイノシュアー社の機械。
それなりに実績もあります。
ジェントルが見つからない地域では候補に入れていいと思います。
クラリティツイン
クラリティツインもアレキとヤグの2種類搭載。
導入しているクリニックは多くないので、実績がちょっと劣ります。
だけど、他に「蓄熱式や光脱毛機などしか置いていない」「脱毛サロンしかない」ような地域だったら候補に入れていいと思います。
個人的経験もあって、出力低めで受けてみたけど、ジェントルとの違いはとくに感じませんでした。
実績ではどうしてもジェントルなどに負けちゃうけど、でも悪い口コミが多いわけでもないです。
ライトシェアクアトロ
ライトシェアクアトロはダイオードレーザーの脱毛機。
ダイオードレーザーだけど、ヤグレーザーの波長(1064nm)に近い、波長1060nmのレーザー照射が可能。
もう一つ、805nmのレーザーと2種類のレーザーで、色んな毛質肌質に対応。
実質、ジェントルマックスと似た対応が可能になります。

「光の性質は波長のみで決まる」だったよね♪
厳密にいうと、レーザー照射方法でジェントルとライトシェアは違いがあるのだけど、まあ「ザックリ同じような感じ」くらいで受けとめておけばいいと思います!
ライトシェアも古く広く普及している、実績豊富なレーザー脱毛機のシリーズです。
ただし注意です。
ヤグレーザー該当の波長が扱えるのはクアトロのみ。
それより前のバージョンでは、波長800nm程度の1種類のレーザーのみ。
(小さい照射ヘッド、大きい照射ヘッドで、ジェントルとはまた違うレーザー照射の工夫は可能。)
スプレンダーX
スプレンダーXも、ライトシェアと同じくルミナス社のレーザー脱毛機。
アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーを瞬時に連続照射できるレーザー脱毛機。
ただし、この連続照射の設定では一般に求めるヤグレーザーの効果を得ることが出来ません。
一般に使うアレキ、ヤグの強さで瞬時に連続照射をしたら、もちろん火傷します。
なので雑にいうと、アレキ50%ヤグ50%とか、アレキ30%ヤグ70%とか、レーザーの強さを配分して照射する感じ。
アレキ0%ヤグ100%も可能だけど、そういった使い方をしているクリニックは今のところ確認出来ていません。(2024年現在)
配分して照射するのがセールスポイントらしいので。
いずれ時代が変わると、使い方のスタンダードが変わってくるかも知れないけど、今のところはあまり選択肢に入らない機械です。
地域によっては選択肢が少ないので、そういうときに検討に入れたらいいと思います。

「レーザー同時照射でアレキとヤグどのいいとこ取り。薄い毛も太い毛も一気に脱毛」(×)
という誤情報が過去に蔓延していたので、そのクリニックがどういうつもりで導入しているのか、ちょっと用心が必要な機械です。
とはいっても実際問題、見極めも難しいから、他の選択肢が無い場合に検討したらいいと思います。
アレキサンドライトレーザーの機械
・ジェントルレーズ
・ジェントルレーズプロ
アレキサンドライトレーザーのほとんどがジェントルレーズ。
他にもマイナー機種はあるけど、ほんとマイナーなので割愛。
ジェントルレーズのことを「アレキ」って言っちゃう人も多いけど、それはかつて「アレキサンドライトレーザー」といえば、ほぼジェントルレーズしかなかったため。
ダイオードレーザー
・ライトシェア
・ベクタス
ダイオードのレーザー脱毛機は、ライトシェアとベクタスくらい。
ベクタスも滅多に見かけないので、まあダイオードレーザーといえばライトシェアって感じ。
ダイオードは人工物なので、ダイオードレーザーの脱毛機はいっぱいあります。
ただ、あまり実績が無いのと、変な機種、事業者もあるので、ここでの紹介は控えておきますね。
(どれがいいのか、いいのがあるのか、不明点が多いです。ただ、格安過ぎてダイオードレーザーを使うとこの評判はあんまり、、です。)
ライトシェア
・ライトシェア
・ライトシェアデュエット
・ライトシェアデザイア
・ライトシェアクアトロ
「ダイオードレーザー=ライトシェア」として言っているクリニックもわりとあります。
だけど、この言い方は正しくない。
すでにお伝えしたとおり、ダイオードレーザーには色んな種類があるので。
その名残り。
なにもつかない「ライトシェア」は初号機。(たぶん)
最近はほぼ見かけません。
デュエットとデザイアはほぼ同じ機能。
クアトロはすでに紹介しました♪
ライトシェアデュエット、ライトシェアデザイア
デュエット以降は小さい照射ヘッド、大きい照射ヘッドの2種類を使い分けます。
800nm程度の波長のレーザーの照射が可能。
クリニックオリジナルのレーザー脱毛機、マイナー過ぎるレーザー脱毛機はあまりオススメしない
ちょっと上でも言ったけど、あんまり知名度無いレーザー脱毛機はあえて選ばない方がいいと思う。
とくにダイオードレーザーは、大事な結晶部分を人工で作れるので、その機械が本当に大丈夫なのか、見極めるのは困難です。
もちろんいい機械の可能性もあるけど、過去のケースだと口コミがあんまり、、だったことが多いです。
ヤグレーザーの脱毛は痛いです。
「ヤグレーザーの脱毛は痛い」(〇)
これは本当。
皮膚内(体内)での発熱が小さいので不自然に感じるかもだけど、多くの人が痛いと言っているので、まあ否定は難しいと思います。
ヤグの痛みが強い理由は4つ

・深く届くから
・剛毛に対応するから
・レーザー出力高めにするから
・血中のヘモグロビンに作用
「説」としたけど、実際に「刺すような痛み」を感じるという声はわりとあります。
そして、ヤグレーザーは毛根が深過ぎる剛毛に利用することが多く、太くて長い毛にレーザーを当てたら発熱も大きくなって、それだけ痛いよね。
あと、ヤグレーザーは高出力で扱うことが多いです。
高出力で、深くまで届くので、それも痛みの一因。
複数要因が重なって痛み強いと考えていいと思います♪
あと、塗る麻酔が効きにくいからっていうのもあるかも。
ヤグレーザーの脱毛は塗る麻酔が効きにくい
塗る麻酔(エムラクリームとか)はレーザー脱毛の強い味方なのだけど、ヤグレーザーとはちょっと相性よくないです。
というのも、塗る麻酔は主に皮膚の浅いとこに効くものなので。
ヤグレーザーは皮膚の深いところを狙うことが多いので、当然その効きも今一つ。
ただ、「皮膚色が濃いからヤグレーザーを使用」って場合には麻酔クリームも役立ってくれると思います。
(皮膚の表面付近の痛みなので。)
【Q&A】よくある質問。
よくある質問、Q&Aです。
Q:「効果高い?」
A:そうでもない。
あくまで向き不向きでレーザーを選ぶ。
しっかり根拠もって使い分けするクリニックでお願いするのがいいです。
Q:「ヤグレーザーのあるクリニックを選んだ方がいい?」
A:必ずしもそうとは限らない。
ヤグレーザーがあるかないかだったら、当然あった方がいいよね。
でも、値段だったり、あと地域によっては選択肢が限られると思います。
ヤグレーザー無しでも脱毛完了させた人はいっぱいいます。
あまりに無理があるようだったら、まずはアレキだけのクリニックから始めてもいいと思います。
ただ、人並外れて剛毛、肌の色素が濃いといった場合はヤグレーザーもあった方が無難です。
Q:「産毛に効果的?」
A:そうでもない。
ヤグレーザーに限らず、脱毛で「**は産毛に有効」はほぼ全て根拠がとても薄い、もしくは誤りです。
Q:「硬毛化に有効?」
A:場合による。
硬毛化には「万人に有効な対策」がありません。
ヤグレーザーに変更することで解消した例はあるのですけど、その理由もよく分かっていません。
やってみないと分からない、というのが実際のところです。
Q:「抜けるまで日数かかるけど?」
A:場合によっては効果低いかも。
通常は2週間くらいだけど、3週間かかるとか。
「ヤグはそんなもの」という説明なら効果低かった可能性あり。
ヤグもどうしても発熱が小さくなりがちなので。
たとえば蓄熱式のレーザー脱毛も評判よくないけど、やっぱり抜けるまで日数かかりがちな口コミが多いです。
ただし、ヤグレーザーは根深い毛に対応することも多いです。
根深いとそれだけ全部抜けきるまで時間がかかるので、毛質と合わせて判断するといいです♪
Q:「痛い?」
A:痛い人が多いです。
Q:「眩しくなかったけど、ほんと効果ある?」
A:赤外線領域なので見えなくても不思議じゃない。
ひとまずは、経過を見てみましょう。
Q:「家庭用にある?」
A:ない。
構造上・法律上作るのもちょっと難しいです。
Q:「シミ抜き効果があるって聞いたけど?」
A:効果ない。
シミ抜きとかにもヤグレーザーは使われるけど、脱毛と全然違うレーザー照射方法。
だから脱毛時にシミ抜き効果は期待出来ません。
最後に
ヤグレーザーの概要については冒頭にまとめてあるので、復習したいひとは一番上まで戻ってね♪
ヤグレーザーは今もまだ嘘情報、誤情報が多いです。
・効果高い(×)
・産毛に有効(×)
・剛毛も薄い毛にも有効(×)
・ワキ毛に有効(×)
今回このページを作るにあたって、多くのweb情報を改めて確認したのだけど、たぶん原因の1つが生成AIによるweb記事。
たとえば上記の「ワキ脱毛」に関して。
以前はこんな情報は無かったように思う。
ワキは剛毛だから、一見ヤグレーザーが向いているように思えるけど、実際は違う。
ワキ毛の毛穴は斜めに伸びていることが多いので、案外浅い。
なのでアレキでさくさく減る部位。
もちろん中にはヤグが向いている人もいるけど、でも最初に確率低いレーザーを選ぶ必要はないよね。
最近は多くの美容クリニックがそれぞれブログを用意しているけど、その実態はライティング会社への発注。
そしてそういった会社の安価なweb記事作成は生成AIによるもの。
「脇脱毛にはヤグレーザー」(×△)
って話。
最近見かけるけど、もしかして生成AI記事のせい??
・毛根深い毛にも有効
↓
・太い毛に有効
↓
・ワキ毛に有効
みたいに生成AIが判断したとか?
単に上記誤りを言うサイトが一時期検索上位表示してて、そこから情報吸っただけかもだけど。— 六條かげり「脱毛のカガク」運営者 (@datumoushon) November 18, 2024
最近は以前よりもヤグレーザーに関する誤情報は減っています。
だけど新たに、生成AIによる誤情報の再生産も起きています。
そしてその場合、webの、たとえばGoogle検索上位に同じ嘘が並ぶリスクがあります。
正しい情報は多数決ではありません。
もちろんわたしも必ずしも、100%絶対に正しいとまでは言えないです。
でも、出来る限り根拠つきで、どの程度の信頼度の情報なのかも合わせてお伝えしています。
変情報に惑わされない、参考情報の1つに選んで貰えたら嬉しいです。
迷った、悩んだ場合は当Xアカウントにどうぞ。
匿名の質問箱もあります♪
※参照:アレキ、ヤグの皮膚への反応実験の論文。
肌の濃さ別に、レーザー出力などを変えてみて、ギリギリ皮膚が反応する、しないを見積もる実験です。
Epidermal Fluence Threshold Determination by Real-Time… : Dermatologic Surgery
Lloyd, Amanda Abramson MD; Graves, Michael S. MD; Ross, Edward V. MD*. Epidermal Fluence Threshold Determination by Real-Time Melanin Measurements. Dermatologic Surgery 44(11):p 1427-1436, November 2018. | DOI: 10.1097/DSS.0000000000001606