
ガウディスキンは、日本人の肌質に合わせて、日本人医師が開発したドクターズコスメです。
人気があるとは知っていても、どんな製品なのか、特徴を知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ガウディスキンの使い方や製品の特徴、セラピューティックのやり方も解説します。
注意点も紹介するため、ガウディスキンを初めて使用する方は、ぜひ参考にしてください。
ガウディスキンとは
ガウディスキンとは、外国製の製品が肌に合わず、ビタミンA(レチノール)配合のスキンケアを諦めていた方にも使用できる可能性がある、日本人の肌質に合わせた医療機関専売のドクターズコスメです。
海外製の製品は、肌質が異なる日本人にとっては界面活性剤が多く含まれているなどで刺激が強く、赤みや皮むけなどの副反応が出やすく、使用できなかった方も少なくありません。
そんな方のために、日本人医師が配合にこだわり、品質管理を徹底して、安定して長く使用できるように作られたのが、ガウディスキンです。
シミやシワ、黒ずみやくすみなど、肌のお悩みに効果が期待できます。
購入の際には医師診断が必要なため、ひとりひとりの肌の状態に合わせて使用することができます。
ガウディスキンの製品ラインナップと使い方
ガウディスキンには洗顔、化粧水、クリームなど、目的や肌に合わせて使える製品が揃っています。
正しい使い方を実践するために、基本的な使い方を紹介します。
スムースクレンズ
スムースクレンズは、こすらずに洗える洗顔料です。
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肌に不要なものだけを落として、必要な潤いを残し、つっぱりにくくダブル洗顔にも適しています。
刺激が少ないマイルドな洗浄成分を配合することにより、敏感肌の方やトレチノイン・ハイドロキノン療法中の方も使用できる製品です。
使い方は以下の通りです。
- 朝晩の洗顔時に使用
- 1回につき2プッシュ
- 手と顔に水をつけてから洗顔する
- または同量程度の水と洗顔料を手の平で馴染ませる
メイクが落ちにくい場合はダブル洗顔を試して、それでも落ちなければクレンジングの併用が可能です。
インナーモイストTAローション
インナーモイストTAローションは、トラネキサム酸やヒト型セラミドを配合した、浸透率の高い美白化粧水です。
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トラネキサム酸は強い美白剤とされ、メラニンのコントロールや炎症を抑える効果が期待できます。
また、ビタミンA(レチノール)の使用時に起こるA反応という副反応を抑えるため、併用するのがおすすめです。
ヒト型セラミドを乳化剤として使用することで、界面活性剤を減らして肌に優しく、保湿力を高めています。
使用方法は以下の通りです。
- 朝晩の洗顔後、適量を顔全体に優しく馴染ませる
- 浸透力が高い化粧水のため、数回に小分けして多くの量を浸透させる
量が多くなっても、肌に浸透して膜が厚くなりにくく、次に使用するアイテムの浸透を妨げないのが特徴です。
エクラリバイブ
エクラリバイブは、さまざまな美容成分を配合した、多機能美容クリームです。
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守りのレチノールと呼ばれるパルミチン酸レチノール、肌のお悩みに多方向から働きかける7種の高機能ペプチド、浸透力の高いビタミンC誘導体などを配合しています。
シミやくすみ、シワ、ニキビ、テカリ、バリア機能を高めるなど、さまざまな効果が期待できます。
使い方は以下の通りです。
- 朝晩の化粧水後に使用
- 1回2プッシュを顔全体に馴染ませる
- 首からデコルテは、範囲に合わせた適量を使用
ピュアレチノール製品と併用することにより、ハリやツヤのある肌に導く効果が期待できます。
HQクリア
HQクリアは、ハイドロキノンを4%配合した美容クリームです。
ガウディスキン HQクリアの効果や使い心地は?メリットやデメリットも解説
トレチノイン・ハイドロキノン療法の治療時に効果を発揮するように設計されています。
シミやくすみ、美白などに効果が期待できます。
海外製の製品よりも界面活性剤の量を減少させ、赤みやかゆみ、乾燥などが起こりづらい処方です。
また、ハイドロキノンに加え、日本人の肌に適した濃度のグリコール酸を配合しています。
使用方法は以下の通りです。
- 朝晩1回2プッシュを顔全体に馴染ませる
- 長期間の使用ではなく、短期治療用として使用するのを推奨
- 紫外線に影響を受けやすいため、朝の使用後は日焼け止めを塗る
HQクリアは長期使用には向かない製品のため、注意してください。
また、日本人の肌に合うように設計されていますが、個人差があるため、事前にテストして肌の異常がないか確認してください。
デュアルレチノプラス
デュアルレチノプラスは、高濃度のダブルレチノールを配合した美容クリームです。
ガウディスキン デュアルレチノシリーズの効果や使い心地は?メリットやデメリットも解説
海外製品よりは濃度を落としていますが、日本人にとっては高濃度の部類に入る十分な濃度に設計されています。
攻めの「ピュアレチノール」と、守りの「パルミチン酸レチノール」のどちらも高濃度でありながら、A反応が出にくいクリームです。
肌質の改善やシワ、シミ、くすみ、肝斑、ニキビ、たるみなどに効果が期待できます。
- 夜のお手入れの一番最後に使用する
- 1回0.5~2プッシュ
肌の状態を見ながら、少量から初めて徐々に量を増やし、2プッシュまで使用可能です。
医師の指示に従って、様子を見ながら進めていきましょう。
デュアルレチノライト
デュアルレチノライトは、中濃度のダブルレチノールクリームです。
ガウディスキン デュアルレチノシリーズの効果や使い心地は?メリットやデメリットも解説
レチノールの許容量は個人差が大きいため、デュアルレチノプラスの半分程度まで濃度を落としています。
高濃度のデュアルレチノプラスが使用できない方も、デュアルレチノライトなら対応できる可能性があります。
使用方法は、デュアルレチノプラスと同じです。
デュアルレチノエクストラライト
デュアルレチノエクストラライトは、低濃度のダブルレチノールクリームです。
ガウディスキン デュアルレチノシリーズの効果や使い心地は?メリットやデメリットも解説
デュアルレチノライトでも使用が難しい方向けに、さらに濃度を落とした肌に優しい設計になっています。
また、レチノール配合の製品を初めて使用する方も、低濃度からスタートするのはおすすめです。
使用方法はデュアルレチノプラスと同じです。
ガウディスキンを使う順番(基本)
ガウディスキンを使う順番は、人それぞれですが、ここでは基本の順番を紹介します。
目的や肌質によって使用する製品や順番が変わる場合もあるため、クリニックの指示に従って使用してください。
朝
ガウディスキンを朝に使用する場合の順番は、以下のようになります。
- スムースクレンズで洗顔
- インナーモイストTAローションで保湿
- エクラリバイブを塗る
基本はこの3ステップです。
必要に応じて、HQクリアを使用するケースもあります。
その際は、日焼け止めを塗るのを忘れないようにしてください。
夜
ガウディスキンを夜に使用する場合は、アイテムが増える方もいます。
- スムースクレンズで洗顔
- インナーモイストTAローションで保湿
- エクラリバイブを塗る
- 必要に応じてHQクリアをなじませる
- デュアルレチノシリーズのうちどれかをなじませる
HQクリアはクリニックの指示に従い、必要なときに短期間のみの使用が推奨されています。
夜のお手入れには、デュアルレチノシリーズを最後に馴染ませることになります。
肌の状態により、医師の診断でどの製品になるか、必要かは変わりますが、夜のみの使用になるため注意しましょう。
セラピューティックとは
セラピューティックとは、トレチノインとハイドロキノンを使用して、肌質を改善するプログラムです。
もともとは海外製のゼオスキンで行われるプログラムですが、ガウディスキンでも行うことができます。
ガウディスキンのセラピューティックは、ゼオスキンと比較するとA反応がマイルドで、レーザー治療を併用することもあるのが特徴です。
ここではガウディスキンで行うセラピューティックについて、詳しく紹介します。
短期集中型肌質改善プログラム
セラピューティックは、短期集中型の肌質改善プログラムです。
ガウディスキンのセラピューティックプログラムとは?効果や方法を解説
ガウディスキンの製品にトレチノインをプラスして、肌のターンオーバーを促進し、肌の改善を目指します。
トレチノインは古い角質をはがしたり、コラーゲンの分泌を促す働きがあり、ハイドロキノンはメラニンの生成を抑える効果が期待できます。
ガウディスキンでは、ハイドロキノンはHQクリアに配合されていて、赤みやかゆみなどの副反応をできる限り抑え、トレチノインとの併用によるアレルギー症状が起こりにくいように作られた製品です。
施術期間は12〜18週間で、以下の4つのプロセスに分けられます。
反応期(4~6週目) | 耐久期(8~12週目) | 完成期(12~18週目) | 維持期(18週目以降) |
---|---|---|---|
古い角質が剥がれ落ち、赤みや皮むけなどの副反応が起きやすい | 副反応が落ち着いてくる。人によって変化を感じてくる | 肌が生まれ変わる時期。肌の状態が安定 | 肌の状態を維持するためにケアを続けていく時期 |
ただし、レーザー治療を併用した場合、個人差はありますが、7週間ほどで終了する可能性もあります。
セラピューティックの手順
ガウディスキンのセラピューティックの手順は、以下の通りです。
ただし、クリニックにより製品を使用する順番や使用量が変わる場合があるため、クリニックの指示に従って行いましょう。
朝
- スムースクレンズで洗顔
- インナーモイストTAローションで保湿
- HQクリアを2プッシュ、顔全体に馴染ませる
- 乾燥する場合は保湿剤を重ねる
なお、外出する際は必ず日焼け止めを塗るのを忘れないようにしましょう。
夜
- スムースクレンズで洗顔
- インナーモイストTAローションで保湿
- HQクリアを2プッシュ、トレチノインを混ぜる
- 目元、口元を避けて、顔に塗る
- 乾燥が気になる場合は保湿剤を重ねる
12~18週目まで、セラピューティックのお手入れを続け、その後は維持期に入ります。
維持期は、デュアルレチノシリーズをプラスして、肌の状態を整えたまま維持していく過程です。
セラピューティックの注意点
セラピューティックは短期集中のプログラムのため、トレチノインやハイドロキノンは長期使用しないように注意してください。
長く使用していると、耐性がついてしまう可能性があります。
セラピューティック期間中の肌はとても敏感で傷つきやすくなっています。
刺激になりそうなことや、めくれてきた皮をはがすなどはしないようにしましょう。
また、セラピューティックを希望する際は、期間や使用量などをクリニックと相談して、適切な方法で行ってください。
ガウディスキンを使用する際の注意点
ガウディスキンは日本人の肌に合うように設計されていますが、副作用が出る可能性もあり、正しく使用することが肌質改善のためには重要です。
ここでは、ガウディスキンを使用する際の注意点をまとめました。
副作用のリスクを知っておく
ガウディスキンに配合されている成分は、日本人の肌質に合わせたマイルドな濃度ですが、副作用が起こるリスクもあります。
- 赤み
- 皮むけ
- 乾燥
- かゆみ
- 吐き気
- 頭痛
- 色素沈着 など
これらの症状は一時的なことが多く、肌が慣れると自然に治まる可能性が高いですが、もしも症状が長引いていたり、異常を感じたりする場合は、すぐにクリニックに相談しましょう。
また、セラピューティックに使用するHQクリアに配合されているハイドロキノンや、デュアルレチノシリーズ・インナーモイストTAローションに含まれるレチノールは、紫外線の影響を受けやすい成分です。
ガウディスキンを使用した際は、必ず日焼け止めを塗り紫外線対策をするようにしてください。
デュアルレチノシリーズは、夜専用の使用と覚えておきましょう。
正しい使用方法と適切な量や頻度を守る
ガウディスキンは、正しい使用方法と適切な量を守って使用することで、効果が期待できる製品です。
デュアルレチノシリーズやHQクリアは、最初は少量から試していく、使用時期が指示されるなど、肌の状態に合わせて指示があります。
効果を実感するためにも、クリニックから指示された順番や使い方、使用量をきちんと守って使用しましょう。
また、HQクリアはセラピューティックに使用するのを前提にした製品のため、長期間の使用には向いていません。
まれですが、白斑ができる可能性もあり、クリニックでよく相談して使用しましょう。
クリニックの指示に従って使用する
ガウディスキンは医療機関専売のドクターズコスメです。
購入には必ず医師の診察が必要になり、その際は使用アイテムや使用方法などが説明されます。
肌のお悩みを改善するためのコスメのはずが、誤った使い方をして肌トラブルを引き起こしてしまわないように、クリニックの指示に従って使用しましょう。
ガウディスキンの使い方についてのQ&A
ガウディスキンの使い方について、よくある質問をまとめました。
ガウディスキンを使用する際は、参考にしてください。
Q:他のスキンケア化粧品と併用できる?
ガウディスキンは、医師の指示に従って他のスキンケア化粧品と併用できる場合があります。
例えば、スムースクレンズだけで落ちにくいメイクは、他のクレンジングを使用して、その後スムースクレンズで洗顔することもあるでしょう。
乾燥する季節には、保湿剤をプラスして対策するのも有効です。
また、ガウディスキンに含まれるレチノールやハイドロキノンは紫外線の影響を受けやすいため、日焼け止めの使用が必要ですが、日焼け止めもSPF50以上がおすすめという以外は制限はありません。
普段使用しているスキンケアに、肌のお悩みに合わせた製品を選んで追加するのも可能です。
ただし、ガウディスキンと他のスキンケア化粧品を併用する際は、クリニックに相談して、併用に問題はないかを確認しましょう。
Q:使い続けるとどうなる?
ガウディスキンは、使用を続けることによって少しずつ肌が改善していく効果が期待できます。
A反応による赤みや皮むけが起こる可能性もありますが、一時的な場合がほとんどです。
きちんと医師の指示に従い、正しい使い方を実践していれば、肌が生まれ変わっていくのを実感できるのではないでしょうか。
レチノールに慣れると変化が感じられなくなるかもしれませんが、肌が安定してよい状態が保てているならば、問題ありません。
ただし、セラピューティックは期間が定められているため、その期間を超えないよう注意してください。
まとめ
ガウディスキンの使い方は、基本的にシンプルです。
適量を守って使用することで、徐々に肌質の改善を目指します。
さまざまな製品がありますが、医師の診察とカウンセリングを受けて、肌の状態や症状に合わせたアイテムを購入できます。
ガウディスキンは日本人の肌質に合わせて、日本人医師が作ったドクターズコスメです。
デリケートな肌にも対応できる可能性が高く、正しい使い方で使用すれば、肌質改善の効果が期待できます。
クレストスキンクリニックでは、ガウディスキンをはじめスキンケア製品の通信販売をしております。
忙しい方でもドクターズコスメの購入ができるようにオンライン診療にも対応しています。
ガウディスキンの使い方を詳しく知りたい方は、ぜひクレストスキンクリニックへお気軽にご相談ください。
記事監修

- 森口翔 M.D. Ph.D
- 慶應義塾大学医学部卒業
- 慶應義塾大学医学部大学院博士課程修了
- 医療脱毛専門クレストスキンクリニック医師