
医療脱毛を調べると、おすすめ機種でジェントルマックスプロが話題になっていることが多く、どのようなメリットがあるのか疑問に思うかもしれません。
ジェントルマックスプロは、産毛から剛毛まで幅広い毛質に対応できて、他にもさまざまな特徴があります。
この記事では、ジェントルマックスプロの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
ジェントルマックスプロの人気の理由を知りたい方、脱毛機選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
ジェントルマックスプロの特徴
ジェントルマックスプロは、熱破壊式の医療脱毛機です。
2種類のレーザーを切り替えて照射することで、幅広い毛質や肌質に効率よく対応できます。
また、メラニンに反応して脱毛効果がある性質は日本人の肌質に合っているため、多くのクリニックで採用されている脱毛機です。
ここでは、ジェントルマックスプロの特徴を紹介します。
2種類のレーザー照射ができる
ジェントルマックスプロには、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2種類のレーザーが搭載されています。
アレキサンドライトレーザーは、波長755nmでレーザーを照射して黒いメラニン色素に反応するため、黒い毛の脱毛が得意で、日焼け肌や色黒肌への対応は苦手です。
一方ヤグレーザーは波長1064nmでより深い場所へレーザーを照射できて、肌の色が濃い箇所の毛や根深い毛を得意とし、メラニンへの反応が弱いため、肌質を問わず対応できます。
レーザーを切り替えて照射を行うため、それぞれの苦手を補い得意な脱毛ができて、効率的な施術が可能です。
冷却機能
熱破壊式の医療脱毛は痛いというイメージがありますが、ジェントルマックスプロは冷却機能が搭載されていて、痛みの軽減効果が期待できます。
脱毛時にレーザーを照射する際の熱により痛みが起こるため、照射の直前に-26度まで冷却可能なDCDガス(ダイナミッククーリングデバイス)という冷却ガスを噴射することで、肌の保護と痛みを減らす工夫がされています。
こちらの冷却システムは特許を取っておりジェントルシリーズ独自の冷却方法となっています。
肌への負担も軽減できるため、トラブルの回避にもつながる機能です。
広範囲への照射
ジェントルマックスプロは24mmの口径により、1度の照射で広範囲へのレーザー照射が可能です(なおジェントルマックスプロプラスは26mmまでのサイズがあります)。
短時間で広い範囲の脱毛ができるため、施術時間の短縮が望めます。
また、照射回数が減ると肌への負担や痛みの軽減ができて、脱毛に対するハードルも下がるのではないでしょうか。
厚生労働省からの認可
ジェントルマックスプロは、厚生労働省から薬事承認を受けている医療用脱毛機械です。
認可を受けられるのは一定の基準をクリアしているということで、医療脱毛への不安を減らす要因になるでしょう。
また、医療用脱毛機は医師や看護師の資格を持っていないと扱うことができません。
ジェントルマックスプロプラスとどう違う?
ジェントルマックスプロは多くのクリニックで採用されていますが、最新機種はジェントルマックスプロプラスになります。
基本的な機能は共通していますが、ジェントルマックスプロプラスの方が性能がアップしています。
ジェントルマックスプロ | ジェントルマックスプロプラス | |
---|---|---|
搭載レーザー | アレキサンドライトレーザー(波長755nm)ヤグレーザー(波長1064nm) | |
冷却システム | 〇 | 〇 |
パルス幅(深達度) | 最短3msec(ミリ秒) | 最短2msec(ミリ秒) |
照射エネルギー | アレキサンドライト50J ヤグ72J | アレキサンドライト69J ヤグ90J |
施術スピード | 最大10Hz(実質2Hz以下) | 最大10Hz(実質3Hz以下) |
スポット径 | 最大24mm | 最大26mm |
照射エネルギーのアップにより、高い脱毛効果が得られるようになりました。
パルス幅が短くなったことでレーザーの深達度が上がり、瞬間に出せるパワーが高まるため、産毛や細い毛への脱毛効果が高まります。
また、周波数が上がり施術のスピードがアップするのに加え、スポット径が大きくなって照射範囲が広くなり、全体的な施術時間の短縮が可能です。
ジェントルマックスプロの性能がアップして、より脱毛効果が高まったのが、ジェントルマックスプロプラスなのです。
ジェントルマックスプロは産毛から剛毛まで対応
熱破壊式は産毛が苦手とされていますが、ジェントルマックスプロは産毛も得意です。
なぜジェントルマックスプロには、熱破壊式の特徴が当てはまらないのか、理由を詳しく解説します。
レーザー脱毛は産毛が苦手とされていた理由
メラニン色素にレーザーを反応させて、熱エネルギーを伝え発毛組織を破壊する医療レーザー脱毛はもともとメラニンが少ない産毛やエネルギーが届きにくい細い毛が基本的に効果が限定的でした。
しかし、ジェントルマックスプロやジェントルマックスプロプラスはパルス幅を短くし、ピークパワーが高い高出力のレーザーで産毛や細い毛にもより効果が出しやすくなっています。
ジェントルマックスプロは産毛・剛毛の脱毛が得意
ジェントルマックスプロは、産毛から剛毛まで、幅広い毛質の脱毛が得意です。
2種類のレーザーを搭載し、切り替えて照射をすることにより、お互いの苦手を補い合って脱毛効果を発揮できます。
アレキサンドライトレーザーはメラニンへの反応が強いため、黒い毛の脱毛を得意としています。
一方ヤグレーザーはメラニンの反応が弱く波長が長いため、肌の色の濃い箇所や根深い毛も得意です。
ただし、毛質には個人差があるため、全ての方に同様にというわけではありません。
毛質を見極めてレーザーを使い分ける技術と経験、それを可能にするジェントルマックスプロという機械があってこそ、産毛も剛毛も得意となるのです。
産毛脱毛のメリット・デメリット
医療脱毛で産毛を脱毛するメリットは、以下のようなものがあります。
- 自己処理よりも肌への負担が少ない
- 広い範囲(背中や肩など)をムラなく脱毛できる
- 化粧ノリがよくなる(女性の場合)
- 肌の色が明るくなる(顔はわかりやすい) など
対してデメリットは、以下のようなものです。
- 顔の場合は痛みを感じやすい
- 顔や背中、上腕などは硬毛化のリスクがある
- レーザーの反応によっては回数が多くなることがある など
硬毛化については、どの脱毛機器でも、どの部位でも起こる可能性があります。
対策はクリニックによってさまざまなため、事前に確認しておきましょう。
ジェントルマックスプロの産毛脱毛は何回で効果が得られる?
ジェントルマックスプロは熱破壊式の脱毛方式のため、毛周期に合わせて毛が表面に出てきている「成長期」に脱毛を行う必要があります。
脱毛効果の目安は以下のようになります。
回数 | 脱毛効果の実感 |
---|---|
3~5回 | ムダ毛が薄くなったように感じる |
5~8回 | 脱毛の効果を実感する(自己処理が楽になる) |
8~10回以上 | ほぼムダ毛がなくなる(自己処理がほぼいらなくなる) |
1回の施術につき多くても全体の約20~30%が脱毛の対象となり、レーザー照射から1~3週間で毛がポロポロ落ちてくるようになります。
5回目くらいには生えてくる毛が細くなり、脱毛の効果を実感できるようになるでしょう。
ただし、顔や背中などの産毛はメラニン色素が少ないため、照射回数が多くなる傾向があります。
個人差もありますが、ほぼツルツルな状態になるまでは、8回以上の照射が必要なケースもあるかもしれません。
しかし、毛周期が短い部位の場合は、期間も短く済むこともあります。
毛質や肌質、脱毛効果の実感度、どこまでの状態を目指すのかも、人それぞれです。
カウンセリングで医師としっかり相談して、自分に合ったコースや回数を選びましょう。
また、産毛が得意なジェントルマックスプロやジェントルマックスプロプラスですが、そもそも産毛自体はとても脱毛がしにくい毛ではあります。そのため過度な期待はできません、他の脱毛レーザーに比べると効果が出しやすいとう認識でいるといいかもしれません。
ジェントルマックスプロのメリット
ジェントルマックスプロの人気があるのは、メリットが多いためです。
ここでは、熱破壊式の脱毛機械の中でもジェントルマックスプロの人気が高い理由として、メリットについて解説します。
日焼け肌、色黒肌に対応
ジェントルマックスプロに搭載されているヤグレーザーは、メラニン色素への反応が弱く、他のレーザーが苦手とする日焼け肌や色黒肌の脱毛に対応できます。
例えばアレキサンドライトレーザーは、肌のメラニン色素にも反応してしまうため、やけどのリスクがあり日焼け肌や色黒肌は少し苦手です。
しかし、ジェントルマックスプロは肌質に合わせてアレキサンドライトとヤグの2種類のレーザーを切り替えることで、幅広い肌質に対応できるのがメリットです。
ただし、日焼け直後や炎症などがある場合は対応できない可能性もあるため、クリニックの注意事項をよく確認しておきましょう。
期間の短縮
ジェントルマックスプロは、2種類のレーザーを切り替えてレーザー照射を行えるため、全身脱毛に向いています。
スピーディーな施術ができて効果も実感しやすく、個人差はありますが、脱毛終了までの期間が早い傾向があります。
顔の産毛の場合、約10ヶ月〜1年が目安になります。
施術時間の短縮
ジェントルマックスプロの大口径スポットにより、1発の照射で広い範囲にレーザーを当てられるため、全体の施術時間を短縮できます。
1回の脱毛に時間をかけられない、仕事や学校で忙しい時間のすき間で脱毛したいなどの希望にも応えられるのがメリットです。
痛みを感じる時間も短くなり、皮膚への負担も軽くなる効果も期待できます。
また、冷却システムを搭載していて、照射口が肌に触れずに照射が可能なためジェルが不要で、施術後の不快感や拭き取りの時間も短縮できます。
さまざまな部位に対応
ジェントルマックスプロは2種類のレーザーで苦手を克服しているため、1台でさまざまな部位に対応できます。
ワキや顔、VIOも機械を入れ替えることなく、レーザーを切り替えるだけで施術できます。
美白効果が期待できる
ジェントルマックスプロは、美肌効果も期待できます。
医療脱毛レーザーの美肌効果とは?医療脱毛で毛穴も肌荒れも改善する理由
アレキサンドライトレーザーは、黒ずみの原因である肌の表面のメラニン色素に反応します。
メラニン色素にレーザーでダメージを与えることにより、シミやそばかすを軽減する効果が期待できるのです。
痛みを軽減するための冷却装置の効果により、肌の鎮静化や毛穴の引き締めにもアプローチができて、美肌効果につながるでしょう。
ただし、あくまで副次的な効果のため、美白効果が実感できるとは限りません。
施術後のスキンケアや保湿には気を配り、医師にアドバイスを求めてもいいでしょう。
ジェントルマックスプロのデメリット
ジェントルマックスプロはメリットも多いですが、デメリットとなる気になる点も存在します。
ここでは、ジェントルマックスプロのデメリットを解決策と共に解説します。
脱毛部位によっては痛みを強く感じることがある
搭載されている2種類のうち、ヤグレーザーは波長が長く肌の深部にレーザーが到達するため、比較的痛みを感じやすい傾向があります。
産毛の脱毛にはヤグレーザーを使用する場合が多く、痛みが強いと感じてしまうかもしれません。
ジェントルマックスプロにはDCDガスを利用した冷却システムがあり、痛みを軽減する機能が備わっています。
ただし、痛みの感じ方には個人差があり、我慢して脱毛を続けることはないため、麻酔の使用も検討しましょう。特にひげやVIOは痛みを感じやすい部位になります。
カウンセリングの際には、麻酔の有無と追加料金について、確認しておくと慌てず済みます。
施術者の技術で効果に差が出る
ジェントルマックスプロは2種類のレーザーの使い分けをするため、施術者の技術と経験が必要です。
未熟な施術者だった場合、照射漏れやムラが出てしまう可能性があります。
また、ジェントルマックスプロは医療脱毛機のため、医療資格を持った医師や看護師しか取り扱いができません。
クリニックを選ぶ際には、ジェントルマックスプロの使用実績や技術研修の有無などを確認しましょう。
やけどや硬毛化のリスク
ジェントルマックスプロに限らず、医療脱毛機にはやけどや硬毛化のリスクが伴います(硬毛化はエステ脱毛でも生じます)。
やけどは適切な出力を調整してレーザーを照射すれば、リスクを減らすことにつながります。
ジェントルマックスプロは冷却機能があるため、さらに軽減できるでしょう。
ただし、硬毛化は体質にもよりますが誰にでも起こる可能性があり、リスクをなくすことはできません。
脱毛のために繰り返しレーザー照射を行うことで、自然になくなるケースも少なくありません。
どうしても気になるときや、脱毛が終わっても硬毛化が残る場合は、クリニックに相談しましょう。
硬毛化の対策としてニードル脱毛もあり、レーザーの影響によるときは価格が割引されるクリニックもあります。
まとめ
アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2種類のレーザーを搭載したジェントルマックスプロは、産毛から剛毛までバランス良く、日焼け肌や色黒肌にも幅広く対応できる医療用脱毛機械です。
熱破壊式のデメリットである痛みも、冷却システムが備わっているため、軽減されています。
また、脱毛期間を短縮できるメリットもあり、なるべく早く脱毛を終わらせたい方に向いています。
最新機種であるジェントルマックスプロプラスは、さらに性能がアップしていて、より脱毛効果を実感したい方におすすめです。
医療脱毛を検討する際には、機械の性能を調べると同時に信頼できるクリニックを選び、快適な脱毛ができるように準備しましょう。
クレストスキンクリニックは、ジェントルマックスプロプラスとライトシェアクアトロの2種類の医療用脱毛機を導入して、さまざまなご要望にお応えできる医療脱毛クリニックです。
技術研修と勉強会を受けた看護師による施術や、専門知識のある医師が常駐するなど、ご納得のうえで脱毛を始められるように努めております。
ジェントルマックスプロプラスの性能を詳しく知りたい方、施術を受けてみたい方は、ぜひお気軽にクレストスキンクリニックへご相談ください。
記事監修

- 森口翔 M.D. Ph.D
- 慶應義塾大学医学部卒業
- 慶應義塾大学医学部大学院博士課程修了
- 医療脱毛専門クレストスキンクリニック医師