「周りの女性より自分のひげが濃く見える…」
「みんなどうやって口周りのひげを処理しているの?」
このような悩みや疑問を抱えている方はいませんか?
女性のひげは男性より目立ちにくいものの、処理方法によっては濃く・太くなる可能性があるため注意が必要です。
本記事では、女性のひげについて濃くなる原因や、正しい処理方法を解説します。
口周りを脱毛するメリット・デメリットについても紹介しているため、ひげでお悩みの女性はぜひ参考にしてください。
女性でもひげが生えることはある?
結論から述べると、女性でもひげは生えます。
ただし毛質としては、男性のような「太くて濃いひげ」ではなく、産毛のような「細くて薄い毛」である場合がほとんどです。
しかし、髪の毛やわき毛などの毛が人によって違うように、女性のひげに関しても太さや濃さは異なります。
そのため、産毛よりも太くて濃い毛が生える場合もあるでしょう。
女性のひげ(鼻の下の産毛)が濃くなる原因
人によっては自分のひげが濃いと感じたり、周りからの視線が気になったりする方もいるでしょう。
ひげが濃くなる原因としては、主に以下が挙げられます。
- ホルモンバランスの影響
- 遺伝や体質
- 生活習慣の影響
- ストレスの蓄積
それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
ホルモンバランスの影響
ひげが濃くなる原因として多いのが、更年期によるホルモンバランスの乱れです。
日本医師会によると、女性の更年期は閉経前後の約5年間とされており、45~55歳くらいが更年期の対象といわれています。(※)
更年期はホルモンバランスが乱れやすく、女性ホルモンが減ることで相対的に男性ホルモンが優位になります。
そのため、女性でもひげが濃くなったと感じたり、今までなかった部分に毛が生えたりする可能性があるのです。
(※参考:日本医師会)
遺伝や体質
遺伝や体質なども、女性のひげが濃くなる原因のひとつです。
ただし、両親の毛がそのまま子に遺伝するわけではなく、毛穴の数が遺伝の影響を受けやすいとされています。
そのため、両親どちらかの体毛が濃い場合、子も体毛が濃くなる可能性があるのです。
しかし、体毛の濃さは100%遺伝するわけではありません。
姉妹のどちらかだけの体毛が濃い場合や、両親ともに薄いのに子は濃い場合なども起こり得ます。
生活習慣の影響
加齢以外にも、生活習慣の乱れによって女性ホルモンが減少することがあります。
特に、次のような生活習慣には注意が必要です。
- お酒
- タバコ
- 栄養の偏った食事
- 睡眠不足
過度なお酒やタバコは身体に悪い影響を与える恐れがあるため、注意しましょう。
また、栄養不足や睡眠不足も女性ホルモンの減少につながることがあります。
女性ホルモンの減少はひげが濃くなるだけでなく、肌のハリツヤ低下やたるみの原因にもなりかねないため、規則正しい生活を心がけましょう。
ストレスの蓄積
実は、ストレスもひげが濃くなる原因のひとつです。
仕事や学校などでストレスを抱え、それが蓄積すると体内のホルモンバランスが崩れます。
女性ホルモンが減少して男性ホルモンが優位になるため、ひげが生えやすく、また濃くなりやすくなるのです。
ストレスを完全になくすのは難しいですが、適度に発散させて溜め込まないようにしましょう。
ストレス発散方法としては、以下がおすすめです。
- ストレッチ
- ヨガ
- 半身浴
- 十分な睡眠
これらはストレス発散になるだけでなく、女性ホルモンに良い影響を与えるとされているため、積極的に取り入れましょう。
女性のひげの処理方法
女性がひげを処理する方法には、以下3つの方法があります。
- 家庭での自己処理
- エステ脱毛
- 医療脱毛
それぞれの処理方法について、詳しく見ていきましょう。
家庭での自己処理
家庭でのひげの自己処理方法は、さらに以下の4つに分けられます。
- 電気シェーバー
- カミソリ
- ワックス脱毛
- 家庭用脱毛器
女性は男性よりもひげが薄い傾向にあるため、処理の頻度はそこまで高くありません。
しかし、間違った方法はお肌を傷める原因になるため、正しくひげを処理することが大切です。
電気シェーバー
電気シェーバーは、肌をなるべく傷つけずに自己処理できる方法です。
電動のカミソリをひげに当てるだけで処理できるため、手軽にできるのも魅力といえるでしょう。
ただし、肌に強く当てすぎると傷つけてしまう可能性もあるため、使い方には注意しましょう。
電気シェーバーを使用する際は、乳液や保湿クリーム、シェービングクリームなどを塗ってから処理すると肌を傷つけにくくなります。
カミソリ
カミソリは、費用をなるべく抑えて自己処理したい方におすすめの方法です。
コンビニやドラッグストア、100円ショップなどにも売っているため手軽に購入できます。
ただし、刃を直接肌に当てるため、電動シェーバーより肌が傷つく可能性が高いのが特徴です。
必要な皮脂まで削り取ってしまい、肌トラブルを引き起こす可能性もあるため、処理前には必ずシェービングクリーム等を使用するようにしてください。
また、処理後に化粧水や保湿クリーム等でスキンケアをするのも忘れないようにしましょう。
ワックス脱毛
ワックス脱毛とは、ワックスを処理したい部分に塗って毛根から毛をなくす方法です。
電気シェーバーやカミソリと違い根本から毛を処理できるため、自己処理の頻度が少なくなるメリットがあります。
ただし、毛を溶かす成分は肌にも一部影響が出るため、ピリピリとした痛みを感じたり、処理後にかゆみが出たりする場合があるため、敏感肌の方には向かないかもしれません。
肌が弱い方や、痛みを少なくしたい方は敏感肌用のワックスを使用するようにしましょう。
家庭用脱毛器
家庭用の光脱毛器を使用して、毛を少なくする方法です。
電気シェーバーやカミソリ等で事前に毛を処理してから、脱毛器で肌に光を当てます。
脱毛器の光が直接目に入ると危険ですので、ひげなど顔の毛に当てる際は必ずサングラスの着用を忘れないようにしましょう。
ただし、口周りは自分で直接見えないため照射しづらく、毛にうまく当たらない場合もあるかもしれません。また、家庭用脱毛器は出力が弱くまた痛みの対策としての冷却も不十分な場合もあるため、永久脱毛はできず結局のところ再度生えてくることがございます。
そのため、口周りの毛をしっかりなくしたいのであれば、以下で紹介するエステ脱毛や医療脱毛も検討しましょう。
エステ脱毛(光脱毛)
エステ脱毛とは、光脱毛機を使って肌に光を照射し、毛を抑毛・制毛する施術です。
エステ脱毛以外にも、光脱毛・サロン脱毛と呼ばれることもあります。
また、施術はサロンで行われ、エステティシャンが担当するのもエステ脱毛の特徴です。
エステ脱毛は「脱毛」と付いていますが、毛を完全になくすことはできません。
次に紹介する医療脱毛よりも1回あたりの費用を抑えられますが、あくまで効果は一時的な抑毛・制毛となり、効果を維持するためには通い続ける必要があります。
医療脱毛
医療脱毛とは、強力なレーザーを照射したり、ニードルなどで直接電流をながしたりして毛根を破壊する医療行為で、永久脱毛(※)効果が得られることが特徴です。
医療脱毛は、主に医療用のレーザー脱毛機を使用しているため、クリニックなどの医療機関でのみ施術できます。
医師が在籍しているため、万が一肌トラブル等が起きたとしても迅速に対応してもらえるのも、医療脱毛の特徴といえるでしょう。
(※永久脱毛:発毛組織を破壊した毛穴が再発毛しない状態を長期間維持すること)
女性がひげ脱毛をするメリット
女性がひげ脱毛をするのには、以下のようにさまざまなメリットがあります。
- 自己処理の手間を減らせる
- 肌トラブル防止につながる
- 化粧のノリが良くなる
- 肌がトーンアップして顔が明るく見える
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
自己処理の手間を減らせる
ひげ脱毛のメリットとしてまず挙げられるのが、自己処理による手間の軽減です。
自己処理の頻度は人によって異なりますが、頻繁に処理する方にとってはかなりの時間・手間の短縮ができます。
また、万が一剃り残しがあったとしても、脱毛をしていればひげが目立ちづらくなるでしょう。
肌トラブル防止につながる
自己処理の頻度が減ることで、肌トラブルを防げるのも脱毛をするメリットのひとつです。
自己処理には、電気シェーバーやカミソリなどいくつかの方法がありますが、いずれも皮膚を傷つけたり、肌荒れしたりする可能性があります。
脱毛によって自己処理の頻度が少なくなることで、肌を傷つける回数も必然的に減るといえるでしょう。
化粧のノリが良くなる
ひげ脱毛は、化粧のノリにも良い影響を与えます。
口周りは筋肉をよく動かすため、化粧がよれやすい部分のひとつです。
「メイクしたては綺麗だったのに、気づいたらファンデーションがヨレていた…」という方も多いのではないでしょうか。
脱毛によってひげが少なく(薄く)なるとファンデーションが肌に密着しやすくなるため、化粧がヨレづらくなります。
口元の化粧ヨレが気になる方は、脱毛を検討するのも良いかもしれません。
肌がトーンアップして顔が明るく見える
肌のトーンアップ効果が期待できるのも、ひげ脱毛のメリットです。
1本の毛はそこまで濃くなかったとしても、それらが密集すると口周りが暗くなってしまいます。
脱毛によってひげが目立たなくなると口周りが明るくなるため、顔全体のトーンを均一にできるでしょう。
女性がひげ脱毛をするデメリット
一方、ひげ脱毛にはデメリットもあります。
ひげ脱毛を検討する際は、デメリットについてもきちんと理解しておきましょう。
口周りは施術時の痛みを感じやすい
口周りは皮膚が薄いため、他の部位に比べて痛みを感じやすい傾向にあります。
脱毛時の痛みは人それぞれ感じ方が違いますが、イメージとしては「輪ゴムで弾かれたような感覚」といえるでしょう。
ただし、クリニックによっては麻酔クリーム等を使用できる場合もあるため、痛みに弱い方はカウンセリングで医師に相談するのがおすすめです。
一時的に硬毛化する場合がある
ひげに限らず全ての部位に言えることですが、脱毛によって一時的に硬毛化する可能性があります。
硬毛化とは、産毛などの薄い毛にレーザーを照射した際に、毛が濃く・太くなって生えてくる現象です。
しかし、硬毛化は毛が抜け落ちるタイミングで自然に改善するといわれています。
硬毛化が不安な方は、サロンやクリニックに相談してきちんとした説明を受け、納得した上で施術するかを判断しましょう。
女性のひげ脱毛は医療脱毛とエステ脱毛、どっちがいい?
女性がひげ脱毛する場合、医療脱毛とエステ脱毛のどちらが良いかは人によって異なります。
それぞれの特徴や違いを理解した上で、どちらの脱毛方法が自分に向いているかを判断しましょう。
医療脱毛とエステ脱毛の違い
医療脱毛とエステ脱毛の主な違いは、次のとおりです。
医療脱毛 | エステ脱毛 | |
---|---|---|
脱毛方式 | レーザー脱毛 | 光脱毛 |
施術機関 | クリニック・病院 | どこでも |
施術者 | 医師・看護師 | 資格者である必要はない |
脱毛効果 | 〇高め | △一時的 |
1回あたりの費用 | △高め | 〇低め |
痛み | △光脱毛よりは強め | 〇弱め |
医療脱毛は、レーザーによって毛根の細胞を破壊するため永久脱毛ができる一方、エステ脱毛に比べて費用が高く、痛みも感じやすい傾向にあります。
エステ脱毛は、光によって毛を刺激するため医療脱毛に比べて痛みを感じづらく、1回あたりの費用が抑えられるのが特徴です。
ただし、光脱毛は永久脱毛ができないため、毛が生えるのを抑制できても、完全になくすことはできません。
そのため、毛の少ない状態を維持したい場合はサロンに通い続ける必要があります。
どの特徴を重視するかを考え、どちらの脱毛方法が自分に向いているかを判断しましょう。
女性のひげ脱毛を効果的に行うためのポイント
ここからは、ひげ脱毛の効果を高めるために意識したいポイントを紹介します。
施術当日は激しい運動・飲酒・入浴を避ける
施術当日に気をつけたいのが、激しい運動や飲酒といった血行が良くなる行為です。
光やレーザーを照射するため、施術後は肌が熱を持ちやすくなります。
身体が火照ると赤みやかゆみといった症状が出やすくなるため、血行が良くなる行為や、大量の汗をかくような行為は控えましょう。
脱毛中は毛抜き・ワックス・脱毛クリームを避ける
シェービングサービスのないサロンやクリニックの場合、脱毛前に自分で毛を処理して行く必要がありますが、ワックス脱毛や毛抜きの使用はNGです。
脱毛機器は毛のメラニン色素に反応するため、毛根から毛を抜いてしまうと脱毛の効果が得られなくなります。
また、脱毛クリームは肌への負担が大きく肌荒れする可能性があるため、脱毛前の使用は避けましょう。
徹底的な紫外線対策を行う
季節に関わらず紫外線対策を心がけるのも大切です。
脱毛機器はメラニン色素に反応するため、日焼け部分にも反応してしまう可能性があります。
場合によっては火傷することもあるため、日焼け止めクリームや日傘などで紫外線対策を行い、なるべく日焼けしないようにしましょう。
脱毛期間中はしっかり保湿する
脱毛期間中の保湿も重要なポイントのひとつです。
光やレーザーによる施術後は、肌が一時的に乾燥状態になります。
肌トラブルが起きやすいため、入念に保湿して肌の乾燥を防ぐようにしましょう。
特に、施術当日は肌に優しい成分のスキンケアを使い、なるべく負担をかけないようにしてください。
まとめ
今回は、女性のひげが濃くなる原因や、正しい処理方法について解説しました。
カミソリや電気シェーバーによるひげの自己処理は、肌を傷つける可能性があります。
そのため、自己処理の頻度が高い方はひげ脱毛がおすすめです。
クレストスキンクリニックでは、痛みの耐性や肌の状況など、一人ひとりに合わせた脱毛を行っています。
知識豊富な医師が在籍しているほか、研修を受けた女性の医療従事者が施術するため、ひげをはじめとした脱毛を検討している方は、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。
記事監修
- 森口翔 M.D. Ph.D
- 慶應義塾大学医学部卒業
- 慶應義塾大学医学部大学院博士課程修了
- 医療脱毛専門クレストスキンクリニック医師