
医療レーザー脱毛に興味を持ってクリニックを訪れた際、「施術前に対象部位のムダ毛を剃ってきてください」と案内された経験はありませんか。ただこれってとっても大変ですよね。特に全身を剃らないといけないとなると最初は数時間かかってしまうことも珍しくありません。
なぜ、せっかくこれから脱毛するのに事前の剃毛が必要なのでしょうか。結論から言えば、レーザー脱毛を安全かつ効果的に行うためには事前の剃毛が不可欠です。その必要性と、もし剃らずに施術を受けた場合に起こり得る事態について、医学的なしくみや専門家の見解に基づいてわかりやすく解説します(Haddab 2017)。

医療レーザー脱毛のしくみと毛の役割
医療脱毛で用いられるレーザーは、毛に含まれるメラニン色素に反応して熱を発生させ、その熱で毛包(毛根部分)を破壊します(Vaidya 2023)。毛の中でも毛幹(皮膚表面から出ている部分)や毛母細胞などメラニン量が多い部分がレーザーエネルギーを吸収し、その熱が周囲の毛包組織に伝わることで毛を生やす細胞(毛母やバルジ領域)が破壊されます。このように破壊すべき細胞を直接レーザーで攻撃するわけではなく、毛そのものがレーザーの標的(ターゲット)となっており、毛がなければレーザーは十分な効果を発揮できません。
剃毛が必要な理由:効果と安全性を高めるため
医療レーザー脱毛では、毛を剃っておくことが施術の効果と安全性を高める鍵となります。事前に剃毛すべき主な理由は大きく2つあります。
レーザー効果を最大限に発揮するため
レーザーのエネルギーを毛根の組織にしっかり届けるには、皮膚表面に出ている毛は短くしておく必要があります。もし長い毛が皮膚に残った状態で照射すると、レーザーは毛根に届く前に表面の毛の部分で多く吸収されてしまい、毛包への熱エネルギーが不十分になります(医療脱毛では施術前に毛抜きやワックスで毛を抜くと毛根部分から毛がなくなってしまうため禁止され、シェービング(剃毛)のみが推奨されています)。
そのため、施術の当日朝から前日までに剃毛し、毛根は残した状態で表面の毛だけ処理しておくことが理想的です。
火傷など肌トラブルを防ぐため
ムダ毛を剃らずに伸びたままレーザーを照射すると、皮膚表面の毛が焦げてしまい火傷(やけど)や炎症など皮膚トラブルの原因となる恐れがあります。レーザー脱毛器の強力な光は毛に当たると高熱を生じるため、長い毛があるとそれ自体が燃えたり熱くなったりし皮膚にダメージを与えかねません。また、焼け焦げた毛による刺激で施術時の痛みが増す可能性もあります。実際に剃毛が不十分でレーザーを照射した場合は痛みが強いという報告もあります。そのため事前にしっかり剃毛しておけば、レーザーエネルギーが無駄なく毛根に集中し、不要な痛みやリスクを軽減できます。

レーザー脱毛で剃らないとどうなる?
では、もし事前に剃毛せずに施術を受けたらどうなるのでしょうか。上記で述べたように、まず期待される脱毛効果が十分得られない可能性があります。毛が残っているとレーザーのエネルギーが分散し、一度の照射で毛包に与えられるダメージが減ってしまうため、脱毛完了までに余計な回数の施術が必要になるかもしれません。さらに、安全面でも問題が生じます。実際に剃り残しがあると、表面の毛が焦げて皮膚が赤く腫れたり火傷するリスクが高まります。クリニックによっては剃毛が不十分な場合、施術前に追加のシェービング対応(有料の場合も)を行ったり、ひどい状態では安全のため照射を見送ることもあります。それほど「剃り忘れ」は避けるべきトラブルなのです。
まとめ
医療レーザー脱毛の前に剃毛が必要なのは、レーザーの効果を最大限に引き出し、かつ肌を安全に保護するためです。レーザーは毛のメラニンをターゲットに毛包を破壊しますが、適切に剃毛しておかないとエネルギーが無駄になり効果が落ちるだけでなく、毛が熱くなり肌トラブルを引き起こす可能性があります。こうした理由から、医療脱毛を受ける際は施術前日までに対象部位を丁寧にシェービングしておきましょう。適切な準備を行うことで、安心して高い脱毛効果を得ることができます。
医療脱毛を検討している方は、「クレストスキンクリニック」にお任せください。
クレストスキンクリニックは、池袋と船橋にある医療脱毛専門クリニックで、清潔でゆったり落ち着ける完全個室を完備し、分かりやすいメニューと料金設定となっています。
正しい脱毛の知識と熟練された技術をもとに、しっかりとした脱毛効果を医療脱毛のプロが提供します。まずは、お気軽にお問い合わせください。
記事執筆

- 森口翔 M.D. Ph.D
- 慶應義塾大学医学部卒業
- 慶應義塾大学医学部大学院博士課程修了
- 医療脱毛専門クレストスキンクリニック医師