
医療脱毛は高い効果が期待できる一方で、痛みを心配される方も少なくありません。
痛みの感じ方は個人によって異なりますが、脱毛機の技術や適切な対策を取り入れることで軽減できるケースもあります。
この記事では、医療脱毛の痛みの原因や部位ごとの特徴、さらに痛みを軽減する方法やおすすめの脱毛機について詳しく解説します。
医療脱毛の痛みの原因
医療脱毛は高い効果が期待できる反面、痛みを伴う場合があります。痛みの度合いは個人差があるものの、毛質や密度、皮膚の薄さ、肌の状態といった要因が影響します。
ここでは、それぞれの要因について詳しく解説します。
毛質や密度
痛みの主な原因は、レーザーが毛根のメラニン色素に反応し、熱エネルギーを発生させることです。熱が周囲の神経や皮膚に伝わり、痛みとして感じられます。
太くて濃い毛ほどメラニン色素が多いため、レーザーが強く反応し、高い熱エネルギーを発生させます。
特に、毛が密集しているVIOや脇、男性のひげは、一度に多くの毛にレーザーが反応するため、熱が蓄積しやすくなり痛みが増すのが特徴です。
皮膚の薄さ
皮膚が薄い部位では、痛みを強く感じることがあります。皮膚が薄いと神経や骨に近いため、レーザー照射時の熱や振動が直接伝わりやすいからです。
特に鼻下や顎、VIOラインなどは皮膚が薄く敏感であるため、針で刺すような鋭い痛みを感じる場合があります。
肌の状態
肌の状態も医療脱毛時の痛みに影響します。特に乾燥した肌はバリア機能が低下しており、レーザーが乱反射等により照射による刺激を受けやすくなるため、痛みが増す可能性があります。
また、日焼けした肌はメラニン色素が増加しているため、レーザーが過剰に反応しやすくなり、通常よりも強い痛みを感じることがあります。
さらに、生理中やホルモンバランスが乱れている時期は肌が敏感になり、痛みへの耐性が低下するケースも考えられるでしょう。
医療脱毛の痛み:部位別の感じ方
医療脱毛の痛みは、毛の太さや密度、皮膚の厚さ、神経の分布などの違いで、施術する部位によって異なります。
ここでは、主要な部位ごとの痛みの特徴について詳しく解説します。
脇
脇は医療脱毛で人気のある部位ですが、痛みを感じやすい部位でもあります。脇毛は太く濃いことが多く、レーザーが強く反応するため熱エネルギーが高まりやすいからです。
また、脇は皮膚が薄く神経が集中しているため、照射時にゴムで弾かれるような痛みを感じることがあります。ただし、施術範囲が狭いため、照射時間は比較的短く済むのが特徴です。
回数を重ねることで毛量が減少し、徐々に痛みも和らぐでしょう。
VIOライン
VIOラインは医療脱毛の中でも特に痛みを感じやすい部位です。
毛が非常に濃く太いため、レーザー照射時に発生する熱エネルギーが大きくなります。また、皮膚の色が濃く、レーザーの熱が皮膚全体に吸収されやすいことや、粘膜にも近くデリケートなため、刺激に対して敏感に反応します。
特にIラインやOラインでは、痛みが強くなる場合があります。
顔
顔の脱毛では特に鼻下や顎など骨に近い部分で痛みを感じやすい傾向があります。
鼻下や顎は皮膚が薄く神経も多いため、チクチクとした鋭い刺激を感じやすい一方で、頬や額など広い面積の部分は比較的痛みが少ないといわれています。
男性のひげでは太く濃い上に毛の密度も高いため、医療脱毛の中でも最も痛い部位のひとつとなります。そのため、まずは出力を控えめにし、徐々に間引きながら出力をあげていくという方法が一般的です。
また、顔脱毛では産毛にも対応する必要があるため、メラニン色素への反応が弱い蓄熱式レーザーを使用するケースも多いようですが、蓄熱式は効果も低いため、結局のところ最近では顔の産毛も熱破壊式のほうが効果が高いと言われています。
脚
膝下は比較的皮膚が厚いため他の部位よりも痛みは少ないといわれていますが、すね部分など骨に近い箇所ではピリッとした刺激を感じる場合があります。
一方で太もものように脂肪層が厚い部分では痛みをほとんど感じない場合もあります。
脚全体は施術範囲が広いため、一度に照射する時間が長くなる場合があります。
医療脱毛の痛みを軽減する方法
医療脱毛における痛みは、適切な対策で大幅に軽減できます。痛みに敏感な方や初めて施術を受ける方でも、安心して医療脱毛を受けられるよう、以下の方法を検討しましょう。
麻酔(麻酔クリームや笑気麻酔)の使用
麻酔クリームや笑気麻酔は、特にVIOや顔などのデリケートな部位で多く利用されます。
麻酔クリームは施術前に塗布することで皮膚の感覚を鈍らせ、痛みを軽減します。施術前に20~60分ほど時間が必要ですが、痛みを軽減する効果は期待できます。ただこちらも完全に無痛というわけではなく2~3割ほど痛みが軽減されるというレベルです。
一方で、笑気麻酔はガスを吸引するタイプで、リラックス効果も得られますが、こちらも痛みの軽減割合はそこまで大きいわけではなく麻酔クリームよりも弱いと感じる方も多いようです。
また、笑気麻酔は比較的短時間で麻酔が抜けますが、嘔気やふらつきなどの副作用もあるため直後の車の運転や徒歩での帰宅には、転倒などに十分気をつけなければなりません。
その他にも、意識を完全にない中で行う静脈麻酔などを行う場合もまれにありますが、痛みを感じられないため火傷のリスクも高く、脱毛での静脈麻酔は積極的にはすすめられない場合も多いでしょう。
麻酔オプションはクリニックによって異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
冷却機能付きレーザー機器を選択
冷却機能付きのレーザー機器は、施術中の痛みを軽減可能です。
冷却ガスやコンタクトクーリング機能が搭載された機器では、レーザー照射と同時に皮膚表面を冷却し、熱感や刺激を抑えます。
例えば、『ジェントルマックスプロ』などのジェントルシリーズのDCDガスや『エリートiQ』、『スプレンダーX』などの空冷装置、『メディオスターNeXT PRO』、『ソプラノチタニウム』、『ライトシェアクアトロ』などの接触式の冷却機器は、高い冷却性能で知られています。
冷却効果が高い機器を選ぶと、特に敏感な部位でも快適に施術ができるでしょう。
出力調整や照射ペースの工夫
レーザーの出力レベルを調整することも、痛み軽減には効果的です。
高出力で一気に施術すると痛みが強くなる場合がありますが、低出力でゆっくりと進めると負担が軽減されます。
また、施術中に休憩を挟むなど照射ペースを調整すると、不快感を緩和できます。
クリニックでは患者さんごとの肌質や毛質に合わせて出力設定が行われるため、事前カウンセリングで痛みに関する希望を伝えることが大切です。
保湿ケアで肌の乾燥を防ぐ
肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、レーザー照射時の刺激を感じやすくなるため、施術前後には十分な保湿ケアが欠かせません。
特に、施術前1~2週間程度は保湿クリームやローションで肌状態を整えることがおすすめです。
また、施術後も肌が敏感になりやすいため、保湿ケアを継続すると赤みやヒリつきを防げます。肌が潤った状態だと痛みだけでなく仕上がりにも良い影響を与えます。
生理中や日焼け後は避ける
生理中や日焼け後は肌が敏感になりやすく、通常よりも痛みを感じる可能性があります。
生理中はホルモンバランスの影響で肌トラブルも起きやすいため、この時期の施術は避けた方が無難です。
また、日焼けした肌ではメラニン色素が増加しているため、レーザーが過剰反応し痛みだけでなく火傷リスクも高まります。
生理中や日焼け後1~2週間程度は施術を控え、肌状態が落ち着いてから受けるようにしましょう。
痛みを軽減できる医療脱毛機の選び方
脱毛機の性能や機能は大きく異なり、それぞれに特徴があります。ここでは、痛みを抑えた脱毛機の選び方について解説します。
脱毛方式の違いを理解する
医療脱毛機には主に『熱破壊式』と『蓄熱式』の2つの方式があり、それぞれ異なる仕組みと特徴をもっています。
熱破壊式は、毛根の深部にある毛母細胞や毛乳頭をターゲットに、高出力レーザーで直接破壊する方法です。剛毛や濃い毛に対して高い効果を発揮し、施術後1~2週間程度で毛が抜け落ちる即効性があります。
しかし、高いエネルギーを使用するため、痛みがあり、特にVIOや脇など敏感な部位では刺激を感じやすい傾向があります。
一方、蓄熱式は低出力レーザーを連続照射する方法です。脇やすねなど毛が太く皮毛角が小さい(毛の浅い)部位などは低温でも十分な効果が得られます。そのような部位の脱毛において、痛みを抑えたい場合は適した選択肢となるでしょう。
また、日焼け肌や色素沈着がある肌にも対応できるため、幅広い肌質に適しています。
ただし、どうしても出力が低く、効果は熱破壊式よりも劣ります。
痛みに敏感な方や日焼け肌への対応を重視する場合は蓄熱式、脱毛効果を実感したい方は熱破壊式がおすすめです。
冷却機能の有無を確認
レーザー照射時には熱エネルギーが発生し、肌に伝わると痛みや不快感を感じる場合がありますが、冷却機能が搭載された脱毛機を使用することで症状を大幅に軽減できます。
例えば、『ジェントルマックスプロ』はDCDガスという冷却ガスを噴射して皮膚表面を瞬時に冷却する仕組みを採用しており、高出力レーザーでも快適な施術が可能です。
また、『メディオスターNeXT PRO』や『ソプラノチタニウム』では接触冷却機能を搭載しており、施術中に皮膚を直接冷やしながら照射して熱感を抑えます。
特にVIOや顔などのデリケートな部位では、冷却機能が優れた脱毛機が効果的です。皮膚が薄く神経が多いため、痛みを感じやすいですが、冷却技術の助けを借りると刺激を最小限に抑えられます。
また、一部の脱毛機では冷却ジェルが不要なタイプもあり、施術準備や後処理の手間が省けるため、施術時間の短縮にもつながります。
吸引機能付き脱毛機
吸引機能付きの脱毛機は、皮膚を軽く吸引しながらレーザーを照射することで、痛覚を鈍らせ、不快感を抑える仕組みです。
代表的な機種として『ライトシェアデュエット』があり、吸引によって皮膚が引っ張られ、レーザーのエネルギーが毛根に集中しやすくなるため、高い脱毛効果が期待できます。
特に、広範囲の施術(脚や背中など)では、吸引機能によって施術の快適さが向上し、施術時間も短縮されるのが特徴です。
また、『ライトシェアアクアトロ』も吸引機能を搭載した最新型脱毛機として注目されています。この機器は、従来の吸引技術に加え、多波長レーザーを使用して幅広い肌質や毛質に対応可能です。
さらに、冷却技術も組み込まれており、吸引と冷却の相乗効果で痛みを抑えながら高い脱毛効果を発揮します。
吸引機能付き脱毛機は、痛みに敏感な方や初めて医療脱毛を受ける方にもおすすめです。
照射レベルの調整機能
肌質や毛質、痛みの感じ方には個人差があるため、照射レベルを細かく調整すると、より快適な施術が可能になります。
『ベクタス』や『エリートiQ 』などの脱毛機では、自動的に肌色やメラニン量をセンサーで検知し、それに応じた最適な出力レベルを設定する機能が搭載されています。
また、手動で出力を細かく調整できるモデルもあり、特にVIOや顔などのデリケートゾーンでは非常に有効です。
クリニックで使用される脱毛機の多くはこのような調整機能を備えており、患者さん一人ひとりの肌状態に合わせた施術が可能です。
自分に合ったレベルで施術を受けることで、快適に施術を受けられるでしょう。
新しい医療脱毛機を選ぶ
最新型の医療脱毛機は、従来型に比べて痛み軽減技術や施術効率が大幅に進化しています。
新しい医療脱毛機には、以下のような種類があります。
- ジェントルマックスプロプラス
- ライトシェアクアトロ
- ソプラノチタニウム
- メディオスターモノリス
- クラリティツイン
最新型脱毛機は、それぞれ独自の技術や特徴をもち、さまざまなニーズに応えます。自分の肌質や希望に合った脱毛機が導入されているクリニックを選ぶと良いでしょう。
医療脱毛の痛みについてのよくある質問
医療脱毛に興味を持つ方の中には、痛みに関する疑問や不安を抱えている方も多いでしょう。
ここでは、医療脱毛における痛みと効果の関係、またレーザー脱毛とニードル脱毛の痛みの違いについて詳しく解説します。
Q:医療脱毛は痛い方が効果が高い?
医療脱毛において『痛い方が効果が高い』というイメージを持つ方もいますが、これは必ずしも正しいとは言えません。
確かに、レーザーが毛根にしっかりと熱エネルギーを与えることで脱毛効果が得られるため、ある程度の刺激を感じます。
しかし、最新型の脱毛機器では冷却機能や蓄熱式技術などが進化しており、痛みを軽減しながらも高い効果を実現しています。
そのため、痛みの強さだけで効果を判断するのではなく、自分に合った機器や施術方法を選ぶことが重要です。
Q:レーザー脱毛とニードル脱毛はどっちの方が痛い?
レーザー脱毛とニードル脱毛では、ニードル脱毛の方が痛みが強いとされています。
レーザー脱毛は広範囲に一度に照射できるため、施術時間が短く済む上、冷却機能や麻酔クリームなどで痛みを軽減可能です。
一方で、ニードル脱毛(電気針脱毛)はアイスパックなどの冷却で痛みの対応を行いますが、1本ずつ毛穴に針を挿入し電流を流すため、強い刺激を伴う場合があります。
一方で、実際にニードル脱毛を受けた方からは「思ったより痛くなかった」という意見も多く、特に男性のひげ脱毛においてはレーザーと痛みは変わらないという意見もしばしば聞かれます。
これはあくまでも、ニードルは毛穴の中に針を入れているだけであり、針で皮膚を刺しているわけではないからです。痛みは針を毛穴に入れて電流を流す際に生じるため、その瞬間に痛みを生じますが、毛抜きなどと同じような痛みと表現される場合が多いです。
特にデリケートな部位では痛みが強く感じられることが多く、時間もかかるため負担が大きくなることがあります。
ただし、ニードル脱毛は白髪や産毛にも対応可能であり、永久脱毛としての効果は非常に高いです。どちらを選ぶかは、自分の肌質や希望する仕上がりによって検討すると良いでしょう。
まとめ
医療脱毛の痛みは、毛質や密度、皮膚の薄さ、肌の状態などに影響されますが、適切な対策や脱毛機を選ぶことで大幅に軽減可能です。
麻酔や冷却機能付き機器の活用、保湿ケアなどで快適な施術ができるでしょう。
千葉・船橋駅近くのクレストスキンクリニックでは、痛みに配慮した最新型医療脱毛機を導入し、一人ひとりに合わせた丁寧な施術を行っています。
無料カウンセリングも実施しているため、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
記事監修

- 森口翔 M.D. Ph.D
- 慶應義塾大学医学部卒業
- 慶應義塾大学医学部大学院博士課程修了
- 医療脱毛専門クレストスキンクリニック医師