医療レーザー脱毛で顔脱毛を効果的に行うためのパラメータ設定と施術後の注意点

はじめに

近年、顔脱毛が人気になってきています。顔のムダ毛は、美的な問題はもちろんのこと他人への印象だったりもそれによって社会への影響もあったりとするので気にされる方もそれなりにいらっしゃる印象です。顔脱毛の有効な手段のひとつとして医療レーザー脱毛があります。今回医療レーザーによる顔脱毛を効果的かつ副作用も少なく行うには？という点においてまとまったレビューがあったので紹介します。(Goel 2022)

医療レーザー脱毛で最大の効果を出すには、個人に合わせたパラメータの設定が必要です。効果があったかの目安としては、個人差があるため決まったパラメータというのはひとつの目安に過ぎず、レーザー後の反応を見ることが重要でその際の最適なエンドポイントは毛包周囲の浮腫や紅斑です。これが出ていない場合はフルエンスやパルス幅の調整が必要ですが、一方で強い痛みや水疱、著しい浮腫や発赤などが認められた場合は表皮の損傷の兆候であるため、フルエンスを10～20％下げることが一般的です（施術後に軽度の赤みや炎症が続くことは特に問題はありません）。

では、パラメータはどのようなものがあるかについて説明します。

パルス幅

パルス幅は、一般に熱緩和時間によって決まります。パルス幅は毛包の熱緩和時間よりも短くする必要がありこれは大体10ミリ秒から50ミリ秒の間で変化するので、パルス幅もこの間で設定します。これより長くなると毛包を超えて皮膚まで熱が伝わってしまい、効果が落ちてしまいかつ火傷のリスクなども増えます。

フルエンス

フルエンスとは、単位面積あたりに照射されるエネルギーのことです。フルエンスが不十分だと脱毛の反応が悪くなります。また、髭などの毛の密度が高い部分を照射する際はフルエンスを低く設定しないと、隣の毛に熱が拡散し火傷のリスクが上がります。

波長

範囲が600～1100nmの波長は、メラニンに主に吸収され、ヘモグロビンや水などには吸収されにくくなっています。黒い毛や色白の肌に対しては，波長が低め（650～700nm）で照射しても、リスクは低くより高い効果を出せます。また、黒の色素が少ない明るめの毛や肌の色がくろめな場合にはより長い波長（800nm以上）の方がよりリスクが低く効果も出せます。

スポットサイズ

スポットサイズはレーザーのハンドピースのヘッドの大きさです。スポットサイズが小さいとレーザーが散乱しやすくなり、逆にスポットサイズが大きいと散乱が少なくなりレーザーが到達する深さが深くなります

施術者

脱毛の効果は様々な要因に左右されますが、これらについてはレーザーのメカニズムや技術、副作用などの知識を持つ訓練を受けた施術者が行うことが重要です。照射部位や皮膚のタイプや毛の状態などに応じてパラメータを個別に設定し行うことが大切で、ほとんどの副作用はルエンス、スポットサイズ、波長の調整や適切な冷却方法などによって予防することが可能です。また、隣接する部位の照射では大体ハンドピースを10％重ねることが一般的です。

例えば、肌が色白の場合（スキンタイプI―II）はより高いフルエンスと短いパルス幅が良く、逆に濃い色の肌のタイプ（スキンタイプIV―VI）は、より少ない照射量とより長いパルス幅を必要とします。またこれも個人差があるため、前回の治療で表皮の副作用がなければフルエンスを上げることも可能で効率よく効果を出せることもできるので同じ場所で連続して施術を受けるメリットにもなります。フルエンスを上げ過ぎてしまい、表皮に熱損傷が生じてしまった理、浮腫や紅斑が長く続いた場合にはフルエンスを下げたりパルス幅を長くしたりする必要があります。

施術後の注意

施術後については、特に7日間は、長時間の日光に当たったり日焼けをしたりすることは避けた方がいいです。浴を避けなければなりません。施術後はよく日焼け止めを塗ることも大切です。また、施術後に少しヒリっとするなという場合や赤みがある場合には氷嚢で冷やしたりすることは有効で、不快感を和らげ、熱による腫れを最小限に抑えられます。あとは顔の場合には少なくとも施術後24時間は化粧を控えた方がいいです。また、施術後、少なくとも2週間、または、皮膚の赤みなどが完全に無くなるまでは施術部位への追加のレーザーだったりその他の処置だったりは避けた方がいいです。

医療脱毛を検討している方は、「クレストスキンクリニック」にお任せください。

クレストスキンクリニックは、船橋にある医療脱毛専門クリニックで、清潔でゆったり落ち着ける完全個室を完備し、分かりやすいメニューと料金設定となっています。

正しい脱毛の知識と熟練された技術をもとに、しっかりとした脱毛効果を医療脱毛のプロが提供します。まずは、お気軽にお問い合わせください。

記事執筆