ジェントルマックスプロプラスを利用したいけれども、導入しているクリニックはないか、悩んではいませんか。
当院では、ジェントルマックスプロプラスを導入しております。
従来の脱毛機と比べて、さまざまな違いやメリットがあります。
ただし、デメリットも存在するので、リスクを知ってよく考えてから施術を受けるのがおすすめです。
本記事ではジェントルマックスプロプラスの概要や、メリットとデメリットを解説するので、参考にしてみてください。
ジェントルマックスプロプラスとは?
ジェントルマックスプロプラスは、波長が違うアレキサンドライトとヤグレーザーの2つを搭載している、レーザー脱毛機です。
2つのレーザーを使い分けて、さまざまな肌質や毛に対応した脱毛や、シミやそばかすの改善が期待されます。
そもそも毛には、成長期・退行期・休止期という3つの周期があります。
レーザー脱毛機は、メラニン色素を含む成長期の毛が反応して脱毛をするため、退行や休止の毛の脱毛は期待できません。
周期に合わせて1ヵ月から2ヵ月ごとに施術をおこなうと、毛が成長期に入りレーザーを照射できるため、効果を実感しやすくなります。
ジェントルマックスプロプラスは出力やスポットサイズが高いため、1回の施術で高い効果が期待できます。
スポットサイズは大きければ大きいほど、高い脱毛効果の実現が可能です。
さらに、スポットサイズが大きいと痛みは少なくなるため、ユーザーにとってはメリットが大きくなります。
ちなみに、ジェントルマックスプロプラスの最大のスポットサイズは、26mmとジェントルシリーズの脱毛機でも大型です。
ただし、26mmほどの大きいスポットサイズを用意するのは、クリニックの負担が大きくなります。
そのため、導入しているクリニックが少ないのが欠点です。
ジェントルマックスプロとプラスはどう違う?
ジェントルマックスプロプラスは、ジェントルマックスプロの後継機になります。
当然ながら、ジェントルマックスプロとはさまざまな違いがあります。
ここでは、ジェントルマックスプロとプラスの違いを解説していくので、実際に受けるかどうかの参考にしてください。
パルス幅
パルス幅とは、光が照射される時間です。
このパルス幅が短ければ、短時間で大量の光エネルギーを照射します。
レーザーがより深くまで届いて、短時間で毛根に集中するため、脱毛効果を高められます。
パルス幅が短い脱毛機は、繊細な産毛に効果的です。
ジェントルマックスプロは、パルス幅が3msになっており、一瞬の時間にエネルギーを込めて照射します。
そのため、繊細な産毛だけではなく、男性のひげといった太い毛への効果も期待できます。
ジェントルマックスプロプラスのパルス幅は、2msです。
旧作よりもさらに時間が短縮されて、より短い時間にエネルギーを集中させます。
産毛への効果が向上しているため、うなじや肩の産毛まで脱毛が可能です。
出力の最大値
レーザー脱毛機の出力はレーザーのエネルギー量であり、15Jや30Jのようにジュール(J)という単位で表します。
他の条件が同じであれば、エネルギー量が大きければ大きいほど、出力は強くなります。
ジェントルマックスプロはアレキサンドライトが50J、ヤグレーザーが72Jです。
ジェントルマックスプロプラスはエネルギー量があがり、それぞれ69Jと90Jです。
ちなみに、レーザー脱毛機のジェントルシリーズには、ジェントルマックスプロプラスを超えるエネルギー量はありません。
出力が高ければ高いほど脱毛効果も高くなるため、ジェントルマックスプロプラスは脱毛効果が高いといえます。
脱毛の速さ
ジェントルマックスプロプラスは、以下の理由によって脱毛時間の短縮が可能です。
パルス幅が短い
ジェルを使う必要がない
パルス幅が短いと照射時間も短くできるため、施術にかかる時間も短縮できます。
ジェントルマックスプロプラスは蓄熱式の脱毛レーザーとは異なり、肌へのダメージは少ないため、ジェルを使う必要がありません。
そのため、ジェルを塗ったり拭いたりする時間もいらず、施術時間をさらに短くできます。
脱毛が早ければ、それだけ患者にとっても便利になります。
ちなみに、ジェントルマックスプロプラスにはDCDと呼ばれる冷却機能を使用しており、皮膚をしっかりと冷却しつつ施術も可能です。
痛みが少ないため、患者への負担が小さくなります。
スポットサイズ
レーザー脱毛機の出力は、スポットサイズによってかわります。
つまり、出力が同じ40Jであっても、スポットサイズが24mmと18mmとでは大きく違うわけです。
スポットサイズが18mm程度だと、24mmよりも脱毛効果が劣ります。
ちなみに、ジェントルマックスプロは最大で24mm、ジェントルマックスプロプラスは最大で26mmです。
他のジェントルシリーズは、最大で18mmから24mmとなっております。
ジェントルマックスプロプラスはスポットサイズが大きいため、より高い脱毛効果の実現が可能です。
ただし、必ずしも26mmのスポットサイズで施術が受けられるとは限りません。
脱毛機の付属品のスポットサイズは18mm程度ですが、オプションを購入すると24mmや26mmにできます。
26mmで施術してほしくても、クリニックがオプションを購入していない場合は、26mmの施術を受けられません。
ジェントルマックスプロプラスのメリット
ジェントルマックスプロプラスには、さまざまなメリットがあります。
どのようなメリットがあるのかが分かれば、自分にも効果があるのかが判断できます。
ここでは、メリットを4つ紹介するので、受けるかどうかの判断材料にしてください。
DCDガスを使用しておりリスクが低い
ジェントルマックスプロプラスには、DCDガスと呼ばれる冷却技術を使っています。
レーザーを当てる際にDCDガスを噴射して肌を守ってくれるため、痛みや腫れが起こりにくくなります。
また、DCDガスはダウンタイムも少なくなるため、施術をしたのが他人に分かりにくくなる点もメリットです。
従来の衝撃が強いレーザーはかさぶたが残る場合があり、生活に支障が出るほどのダウンタイムが発生します。
そのため、施術を受けたことが周囲に知られやすい他に、施術直後に不便な思いをするリスクもあります。
一方、ジェントルマックスプロプラスはDCDガスを搭載しているため、施術後の化粧が可能です。
リスクが低いうえに施術後の不便がないのが、ジェントルマックスプロプラスのメリットです。
冷却ガスで痛みを軽減できる
ジェントルマックスプロプラスでは、照射する直前にDCDガスを皮膚に噴射します。
皮膚の表面を冷やして、照射したときの痛みを軽減させます。
搭載しているヤグレーザーは痛みが強いですが、冷却をすると皮膚へのダメージを減らしながらの施術が可能です。
そのため、ジェントルマックスプロプラスは脱毛効果が高いうえに、患者への負担も少なくなります。
また、DCDガスを使用するため、他の脱毛機で使うようなジェルを塗る必要もありません。
塗ったり拭いたりする手間がないため、施術時間を短くできます。
患者にとっても便利に利用できるため、脱毛を考えている方におすすめです。
用途に応じてサイズを変えられる
ジェントルマックスプロプラスのスポットサイズは、最大で26mmとなっております。
広範囲の脱毛がしたい場合は26mm、VIOのように慎重に施術をしなければならない場合はサイズを小さくするなど、使い分けも可能です。
このように、スポットサイズを部位に応じて変更できるため、広範囲の施術に対応できます。
ただし、用途に応じてスポットサイズを変えられるのは、クリニックがスポットサイズを大きくするオプションを導入している場合のみです。
スポットサイズのオプションを購入していない場合は、使い分けができないため、注意してください。
自分が行こうとしているクリニックが26mmのスポットサイズに対応しているかどうかは、電話などで問い合わせてみてください。
美白効果も期待できる
ジェントルマックスプロプラスは、ジェントルマックスプロの後継機です。
ジェントルマックスプロにはアレキサンドライトレーザーが搭載されており、そばかすやしみに効果が期待できます。
また、毛穴に反応して穴を縮小させられるため、ニキビ予防やきめ細かい肌の実現に期待が持てます。
さらに、皮膚のはりを蘇らせる効果も期待できるため、脱毛と美白の両立が可能です。
ジェントルマックスプロプラスは、美白効果に期待がもてる脱毛機の後継機です。
顔などの脱毛だけでなく、しみやそばかすに有効であるため、旧機種と同様に美白効果に期待が持てます。
脱毛と美顔、一石二鳥の効果があるわけです。
ジェントルマックスプロプラスのデメリット
ジェントルマックスプロプラスにはメリットがある一方で、デメリットも存在しています。
デメリットを知っておかないと、実際に施術を受けた際に、後悔する可能性があります。
ここではデメリットを紹介するので、参考にしてみてください。
導入クリニックが少ない上に料金が高くなりやすい
ジェントルマックスプロプラスは、2023年11月23日時点でまだ新しい機械です。
まだ世間への認知度は低く、導入しているクリニックが少ないデメリットがあります。
また、導入しても台数が少ないという事情もあります。
そのため、仮に脱毛の予約をしても、ジェントルマックスプロプラスを使ってもらえるとは限りません。
使ってほしい場合は、クリニックに予約をする際に話してみましょう。
料金に関しても、旧機種であるジェントルマックスプロよりも原価が高く、料金設定も高いケースがほとんどです。
ジェントルマックスプロプラスの脱毛は相応の値段がかかると、覚えておきましょう。
アレキとヤグを同時に照射できないケースがある
ジェントルマックスプロプラスは、ヤグレーザーとアレキサンドライトを使い分けるレーザー脱毛機です。
持ち味を最大限に活かすには、ヤグレーザーとアレキサンドライト、両方の経験や知識が必要です。
ただし、医者がアレキサンドライトとヤグレーザー両方の知識があるとは限りません。
ヤグレーザーの知識が乏しいため、アレキサンドライトレーザーしか使えない、というケースがありえます。
また、ジェントルマックスプロプラスは、クリニックにいる医者の熟練度や知識によって効果が変わります。
アレキサンドライトとヤグレーザー、両方に対してどの程度の知識があるのかを、問い合わせてみてください。
冷却がDCDガスじゃない可能性がある
ジェントルマックスプロプラスには、DCDと呼ばれる冷却ガスを備えています。
レーザー照射をする際に冷却ガスを噴射して、痛みや赤みなどから肌を守ります。
施術が終わったあとに、日常生活に影響が出るダウンタイムがほとんどない点もメリットです。
ただし、ジェントルマックスプロプラスの冷却方法は、DCDガスの他にもエアークーリングと呼ばれる方法もあります。
エアークーリングの場合は、冷却技術に慣れが必要です。
そのため、冷却度合いが足りなかったり、過度に冷却したりするケースが考えられます。
予約の際は、冷却方式についても聞いておきましょう。
医療レーザー脱毛機にはさまざまな種類がある
医療レーザー脱毛機にはさまざまな種類があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。
ここでは、3種類のレーザー脱毛器を紹介いたします。
どの脱毛機が自分に合っているのかをチェックしましょう。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは、古くから使用されているレーザー脱毛機です。
アレキサンドライトレーザーの波長は755mnであり、エネルギーが高く、日本人が持つメラニン色素に反応して細胞を破壊します。
そのため、皮膚の浅い場所に弱い出力で照射して、毛細胞を破壊できます。
ただし、メラニン色素が薄い産毛には、なかなか反応してくれません。
また、アレキサンドライトレーザーはメラニン色素に反応するため、色黒の人の場合は肌のメラニン色素に反応する可能性があります。
その場合は、やけどを起こす可能性があります。
日焼け肌になっていたり、色黒だったりする方は、施術の際に相談してみましょう。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーの波長は、800mnから940mn程度です。
太くて濃い毛から細い毛まで幅広く対応できるため、日本人を含めた黄色人種の肌に合ったレーザーといわれています。
一方で、メラニン色素への反応度合いは、アレキサンドライトレーザーよりは控えめです。
アレキサンドライトレーザーよりも産毛に反応しやすいため、うなじといった場所の脱毛も可能です。
一方で、肌の奥から生えている濃い毛には、レーザーが届きにくい可能性があります。
毛によっては効果が期待できない可能性がある、と覚えておきましょう。
また、レーザーのハンドピース操作に技術が必要になるデメリットもあります。
機械があってもダイオードレーザーを使える技師が育っていないケースがあります。
ダイオードレーザーの脱毛を受けたい際は、操作できる技師がいるかどうかを聞いておくのがおすすめです。
ヤグレーザー
ヤグレーザーの波長は、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーよりも長い、1064mnとなっています。
波長が長いレーザーは、皮膚の奥深くまでしっかり届くため、肌の奥深くから生えている毛にも効果が期待できます。
そのため、毛根が深い男性のヒゲの脱毛にもおすすめです。
また、メラニン吸収率が低いため、色黒や敏感肌であってもやけどのリスクを抑えられます。
ただし、ヤグレーザーは肌の奥深くまでレーザーが届くため、照射をする際に痛みを感じやすいデメリットがあります。
施術時に感じる痛みが不安な方は、治療を受ける前にクリニックに相談してみましょう。
まとめ
ジェントルマックスプロプラスとは、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザー、2つのレーザーを使い分けるレーザー脱毛機です。
出力の最大値が高くパルス幅がジェントルマックスプロよりも短いため、脱毛効果が高くなっています。
反面、医者がアレキサンドライトとヤグレーザー両方の経験がなければ、ジェントルマックスプロプラスの持ち味を活かせません。
クレストスキンクリニックでは、ジェントルマックスプロプラスを導入しています。
完全個室の医療脱毛専門クリニックであるため、患者様に安心して施術を受けていただけます。
濃い毛やムダ毛にお悩みでしたら、クレストスキンクリニックにお気軽にお問い合わせください。
記事監修
- 森口翔 M.D. Ph.D
- 慶應義塾大学医学部卒業
- 慶應義塾大学医学部大学院博士課程修了
- 医療脱毛専門クレストスキンクリニック医師